高校入試(制度)についての県教委の方との意見交換

先日、神奈川民間教育協会という学習塾の団体の代表として神奈川県教委に様々な質問をしてきました。何回かに分けてその質問と県教委の方の回答を掲載していきます。受験生、保護者の方に関係のある部分の応答が中心です。お答えいただいたのは、神奈川県教育委員会 教育局 教育監 岡野親 さんです。

高校入試 制度について

神奈川民間教育協会
「特色」といいながら「共通問題」を実施しているように、現行制度にはいろいろとほころびが出ていると思うのだが、その点はどう考えるのか
県教委の岡野さん
ほころびが出ているとは思っていない。学力向上進学重点校としてひとつのまとまりと考えている。もしも、その中で共通のテストがおこなわれたとしてもおかしいとは思わない。神奈川県としておこなっている施策なのだから、その施策にかなうような生徒を神奈川県として選抜すると考えている。どこの学校も共通にはかるべき部分がある。残りは各校の独自。グループとしての特色も活かしているし、各校ごとの特色も活かしている。
神奈川民間教育協会
県立高校の二極化が顕著になっている。そろそろ2種類の入試問題を作る時期に来ているのではないか
県教委の岡野さん
こういうことも含めて検討している。なかなか難しい。ランク分けを助長することもあり得る。2つに問題をわけることでレッテル貼りがおこなわれてしまうことも考えられる。どうやって県立高校を選んでもらったら良いのか、と考えている。ホームページの充実などともに、全中三年生に配布される「高校ガイド」にQRコードをつけてすぐに学校のページにアクセスできるようにしている。
神奈川民間教育協会
入試範囲の削減が東京などと比べて小さかった理由はなにかあるのか / 範囲削減の意図とそこに至るまでの経緯。
県教委の岡野さん
東京の削減が大きすぎたのではないかと思っている。決めるのに中学校の関係者とミーティングをかなりした。年度の終わりにはすべての範囲を終えられると言っていただいた。この判断が適当だったと思っている。
神奈川民間教育協会
範囲が(一部)削減されたわけだがこれは全体の難易度に影響はあるか
県教委の岡野さん
難易度には影響はない。出題範囲と難易度に相関関係はない。
神奈川民間教育協会
倍率の偏りについて是正するつもりはあるか
県教委の岡野さん
倍率によって定員を決める、というようなことはあまりしていない。高倍率の学校の定員を増やすみたいなことは校舎の規模などからむり。定員割れが続いているところは定員を減らすようなことはこれまでもやっている。
神奈川民間教育協会
定員割れしている学校が例年増えている事に対して今後の展望はいかなるものか
県教委の岡野さん
全日制の進学率の向上を引き続き目指したい。今の91%をあげていきたい。広域通信制に進学者が増えている。定時制は減っている。そうした新しい流れがよめない。コロナ禍でさらによみきれない。コロナ禍で東京の私学に行く子が減るのかなという考えもある。逆に経済的に厳しい中でも私学の助成金が充実してきたことで県立高校の志願が増えると単純に考えることもできない。とにかく難しい。
神奈川民間教育協会
面接の得点差について、県教委の方の意見をお聞きしたいです。現在、面接点については、高校によって点数の付け方に偏りがあります。1.ほとんど同じ点数、2.点数差が小さい、3.点数差が大きい の3つに分けられます。1と2の高校は、合否にそれほど影響はありませんが、3の高校は、得点差に50点ほどある場合があります。50点の差もありますと、学力検査の点数を大きく逆転することが可能です。現入試制度では、生徒会、部活の実績、特記事項などは、点数化しないことになっていますが、実際は面接点で差をつけることができるのではないでしょうか。そもそも面接点に差があるといる事実を、中学校側は把握されているのでしょうか。このようなデータは塾に通っていないとわからないと思います。面接をする意義と得点差がある現状をどうお考えでしょうか
県教委の岡野さん
部活をうりにしている学校などで差が大きいというのは学校の判断だから問題ない。逆に差がないところがあるのも学校の判断だ。面接が機能してないとは考えていない。学校ごとの特色があってかまわないのではないか。面接については得点だけの開示だが、内容も個人で請求してもらえばわかるようになっている。大会に出たから、部活の部長だったなどは評価の基準にはならない。結果の部分を評価はしていない。あくまでもそこをベースにこれからどうしていくのかを評価する。面接の研修も3回ほどやり事前にロールプレーイングもやっている。面接する側もしっかりとやっている。