横浜市の教育改革

「南アルプスの天然ガス」先生の記事にも紹介があるように、横浜市立金沢高校が、来春から「文理特進コース」の募集をはじめるという。とても画期的なことだ。横浜市はここのところ、矢継ぎ早の改革をおこなっている。

☆ 2012年よりすべての小学校で、小・中一貫教育の導入。
☆ 横浜サイエンスフロンティア高校の開校。
☆ 横浜市立南高等学校の中・高一貫校への移行。
☆ 市立高校と横浜市立大学の連携強化。

他市町村の住民からするとうらやましいかぎりの教育改革だ。政令指定都市ならではの市立高校設置者として、県立高校とは別の方向性を明確に打ち出している。それは何かというと、

国公立大学、難関私立大学への進学を目指す

という明確な言葉での目標付けだ。県立高校は「進学重点校」ですら「難関大への進学実績を上げる」とは言えないでいる。それは県教委が「教育のこれ以上の二極化」を嫌っているからだ。どうしても腰が引けている県教委の姿勢に対して、横浜市は「ズバリ」と直球勝負に出ている感がある。

昨日も、いろんな方にお話をうかがったが、県教委は、横浜市のこうした一連の動きを、少なくとも好ましくは思っていないようだ。

中等教育学校設置校の市立南高校は、大和高校と同レベルかそれより上の学校だ。文理コースという難関大学突破を目指すコースを作る市立金沢高校も同程度の高校だ。そうした中堅上位高校へのてこ入れは、本当は県立高校がどんどんおこなうべきだし、多くの県民たちの願いでもあると思うのだが。

このままでは、現実路線に対応した改革を推しすすめる横浜市立高校と県立高校、さらには多様な選択肢のある私立高校と言った選択肢を持つ横浜市民と、他市町村の住民の「差」が広がっていくばかりではないだろうか。

「教育の二極化」はしかたがないと思う。問題は、二極化を前提にして、その後の対策を講じるかどうかなのだと思う。

付け加えておくが、横浜サイエンスフロンティアにも市立金沢高校にも、横浜市外の生徒を受け入れる枠が30パーセントはあります。中央林間からだと市立金沢高校までは、小田急線で湘南台→地下鉄で上大岡→京急で金沢八景と1時間ほどです。十分に通える距離です。大学進学をしっかりと目指したい生徒は、市立金沢高校の文理特進コース。良いかもしれません。