大学合格力ランキングから見えてくるモノ

昨日の「大学合格力県内高校70校ランキング」はおもしろい発見をいくつもさせてくれる。例えば、私立中学入試をするべきかどうか、といった問題にもその解答の糸口を与えてくれる。

中・高一貫の私立校を選択する第一の理由は、一貫校の方がより良い大学進学が出来るはずだ、といったことだろう。まずは、上位10校をのぞいてみる。私立7校と公立3校がランクインしている。ただ、4位までの私立校と5位と6位の翠嵐、湘南との間にはここには書いていない段差がある。東大、京大、一橋大などの超難関国立大への合格力の全国ランキングが、聖光は1位、栄光は5位、淺野は9位、なのに対して、県立2校はずっと下なのだ。

つまり、超難関国立大をねらうには、私立の中・高一貫校に行く方がずっと可能性が高くなる、ということだ。聖光は227人の卒業生のうち、東大・京大・一橋大・東京工業大までの計で112名も合格している。湘南は315名に対して28名だからその差がわかるだろう。だが、早慶上智などの難関私大となると、翠嵐は272名の卒業生で237名、湘南が315名の卒業生で243名と5割から6割の合格力となる。超難関国立大を目指すならこのレベルの中・高一貫の私立校を選択し、早慶上智なとの難関私大を目標とするならば翠嵐や湘南などの県立トップ校でもOK、といえるだろう。

以下、11位から30位までの高校名を見ていくと、私立が10校、県立が10校と半分ずつになる。このランクの私立中学は偏差値で60を越える難関校ばかりだ。ただ、それらの私立校と小田原、川和、厚木などの県立の進学重点校はほぼ同じような大学合格実績を出していることからみると、何も中・高一貫の私立校を選択することもないのでは、とも言えるだろう。もちろん、一貫校を選択するのは、学業面だけではなく学校生活全般を判断してのことだから、その点は全く無視しての話だが。そうしたことを前提に、大学進学のことだけを考えるのであれば、県立高校のトップ校はそれなりの結果を出していて、私立の中・高一貫校と大差ない、ということが言える。

そのつぎの31位から50位ぐらいの学校名をながめてみる。ここには自修館や湘南学園などの中・高一貫校が出てくる。偏差値で55までの学校だ。私は、このラインの私立校こそが、最もお得な学校だと思っている。これらの私立校に合格する小6生が公立の中学に進学したとすると、ここのラインに出てくる県立高校に進学するのはいろんな意味で厳しいだろうなぁ、と思うからだ。比較的に楽に合格できるこのラインの私立中に進学し、鍛えてもらった方が大学進学は良い結果を手に入れられるはずだ。また、そうした鍛え方を学校側がしているのも、このラインにある中・高一貫の私立校だと考える。

昨日のランキングのひとつの見方でした。