今年の県入試を振り返って

試験対策の授業でどたばたして、今年の入試問題をしっかりと振りかえることもしていませんでした。

さて、私の印象ですが、国語と社会の難易度が若干上がり、数学は例年と同じ程度、英語と理科が易しかったので、合計得点としては昨年春のものとほとんど変わらない、といったところです。つまり、入試前に予想した通りの得点をとれていれば合格ラインを越えているはずです。

まず、ちょっと傾向が変わったのは社会でした。記述の問題が増え、今までは出題のなかった地図のなかを塗る問題も出題されました。また、グラフや表を利用する問題もあいかわらず多く出題されています。中学校で地理の学習がなおざりにされている中、塾で地理の学習をしっかりとさせていく必要性をあらためて感じさせられる出題だったと思います。今年の夏の講習では新中3生に地理をしっかりと学習させたいと考えています。

国語については問3の論説文の内容が難しくてとまどった生徒が多かったと思います。でも、これはいつものことで、問題文が難しくても、設問そのものはそれほどでもないのが県入試の特徴です。そのことをしっかりと理解して解いていけた生徒は問題なかったはずです。とにかく傍線部のすぐ近くさえ読んでいけば解答は得られます。また、四択のうち2つの選択肢は明らかに違うことがわかるはずなので、残った二択の違いをじっくりと考える、といったテクニックをしっかりと身につけている必要があります。また、学校の教科書の説明文のレベルでは、この入試問題の論説文を読むチカラはつきません。これについても、少し考えて対策をとろうと考えています。

数学は確率の問題で分母が28になった以外はほぼ例年通りの出題です。難易度としてはかなり高いのですが、これも県入試の特徴で、英語のバカのような易しさから比べると、どうして数学だけはこんなに難しいの、と文句を言いたくなるのはいつものことです。三平方の定理を利用する問題も、練習を積んでいなければ難しいですが、やっぱりでたな、というぐらい演習を積み重ねたmiyajukuの生徒たちにとっては何てことのない出題だったはずです。上位校を受験できるかどうかは、数学のチカラにかかっていると言えます。数学が得意でない生徒は、神奈川県の入試で上位校を受験することはできません。

理科については思ったほど新課程の分野の突っ込んだ出題はありませんでした。ここ何年かの理科の問題の“易化”は、ゆとり教育でもっとも内容が削られて易しくなった理科という教科の宿命なので、今後もそれほど難しくなることはないのかもしれません。それにしても、もう少し出題数を増やす工夫をしないとダメなのではないでしょうか。きっとmiyajukuの生徒は、3回ほど問題を解く時間があったことと思います。とにかく設問数が少ないですし、前線の問題以外は考えさせる問題も少なかったです。

英語については何も言うことはありません。この入試問題で50点を取れたとしても、ゼッタイに英語が得意だと思わないように生徒たちに忠告しています。中・高一貫校の生徒たちにしてみれば、この県入試の問題は、中2の夏前の定期試験のようなものでしょう。お願いですからもう少し難易度を上げて欲しいです。そうしないと、数学の出来だけで合否がわかれるようになってしまいます。神奈川県の高校入試では、英語が得意な生徒は不利になってしまいます。なにしろ易しいので、誰もが満点をとってしまうのですから。少なくとも英作文、英文解釈は出題して欲しいです。

希望が丘高校、川和高校などの独自入試ではない地域トップ校の合格者平均点は230点前後になるでしょう。大和高校で225点前後、海老名高校で215点前後、市が尾高校・座間高校で210点前後、麻溝台高校・大和西高校で205点前後。ほぼ昨春入試と同じような平均点になるはずです。

25日には合否が発表になります。みんなに受かってもらいたい。今は願うしかありません。同時に、中1生からは全員が入学試験を受けることになるわけです。学校の成績だけをアップするのではなく、この入試問題をしっかりと解くチカラをつけさせていくことが大切です。いろいろと考えて、新学期の学習に取り入れていくものは早めに手当てしたいです。