「就活」を理由に自殺する大学生が急増中

先週号の「アエラ」の記事に『最後の言葉は「もうだめだ」・・「就活」を理由に自殺する大学生が急増中』という記事があった。息子と娘の就活をすぐそばで見てきた私(娘は現在進行形だが)としては「うーん」とうなってしまう記事だった。正直、今の就活を20歳の時の自分が経験したとしたら「心が折れる」ことは間違いないし、死んでしまいたくなる気持ちを持ってしまうかもしれない。それほど「今時の就活」は理不尽で厳しい。

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何よりも「就職試験」には「正解」がないのに、大学受験のように「正解」を求めてしまいがちだ。内定がもらえないことが自分を全否定されたかのように感じ、自分は社会に必要とされていないという思いに陥ってしまう。就活のスタート時期が一斉なのも良くない。ヨーイドンで出発したときにはいっぱいいた仲間は、5月の連休明けにごっそりいなくなり、夏をむかえた今頃にさらにまとまっていなくなる。気づいたときには「敗者」の意識だけが残ってしまう。

記事にあったが、横浜市にある「新卒応援ハローワーク」には、大学4年生や卒業後3年以内の若者が連日130人ほど訪れるという。男女比率は6:4。内定がもらえず窓口で泣き出す学生は毎日のようにいるという。睡眠障害などの心身に異常が見られる相談者には臨床心理士が対応するようにしているそうだが、3ヶ月先まで予約がいっぱいとのこと。

制度そのものについてあれこれと文句を言うことは簡単だ。ただ、原発のこと、日米安保のこと、何をとっても制度そのものを変えることがとても難しいことはわかりきっている。今の世の中はあらゆることが複雑に絡み合っていて白黒がつけづらくなっている。「たかが電気と人の命のどちらが大切なんだ」といって原発をすぐに止めることは出来ないのが実際だ。

そんな中、私に出来ることは、目の前にいるmiyajukuの生徒たちが就活で自殺することなどないように、今からきちんと指導をしていくことだ。学力面は当然のこと。それだけでなく「人間としての成長」に少しでもmiyajukuが寄与できるよう、そのちょっとした一歩を心がけていきたい。

中3生や高校生には、今自分たちがおかれている状況を少しでも知るように努めて欲しい。日本という国がおかれている現状。長引くデフレ、産業の空洞化、急テンポで進む産業構造の変化、少子高齢化、グローバリゼーションのうねり、などなど、ちょっとでもいいから知ろうとして欲しい。そんなきっかけ作りも私に与えられている役割かと思っている。

授業のはじまりの数分間をいつもそんな話ではじめてみようかぺんぎん