自らはたらきかけるチカラ

4月に入り就職活動が本格化している。家の娘も毎日のように筆記試験やら面接試験やらにのぞんでいる。同時に厳しい結果にも直面している。

昨晩も、日曜日に受験した企業の一次面接の結果が来ないのでダメだったようだ、と落ち込んでいた。就職試験は合格した場合のみ連絡がきて、落ちた場合は連絡が来ないことが多い。「みんなの就活サイト」などの書き込みで、合格通知が来た人がいることを確認して、自分には来ていないからダメだったんだなぁ、と確認するのがふつうだ。落ちたことさえもはっきりしないままつぎに進んでいかねばならない。

そもそも20人~30人しか採用しないところに千人単位で志望者が集まるというのだから、受からないことを前提に計画を立てるしかない。とはいいながらも、受かるつもりでのぞまないと何もはじまらない。まぁ何とも言いようもないのが今時の就職活動というモノだ。頑張れよ、という声かけさえもできない。何をどう頑張って良いのかよくわからないのが就活だ。あくまでも「縁」があるかないかがすべてを決する。

何度も書いているが、就活では「あなたは今までに何を積み上げてきましたか?」ということが繰り返し問われる。「積み上げてきたモノ」がない学生は厳しい結果に直面する。そもそも自分が通っている大学名が「自分が積み上げてきた学力」の結果だ。そうした意味で「大学名」は大きな意味を持つ。さらに高校、大学と人とのつながりの中で自分が何をしてきたか、ということも徹底的に問われる。ぼんやりと何となく部活動やサークル活動をしていた、なんて学生も厳しい結果をつきつけられる。

最近わたしは、小中学生を指導しながらもいつも「就活」というものを意識している。基礎学力を積み上げる意味で毎日の学習はもちろん重要だ。だが、その勉強は学校の成績を上げることが目的ではダメなのだ。あくまでも「自ら働きかける学習」でなければいけない。そのことは中高生の部活動についてもいえることだ。「やらされている部活動」などすぐに辞めてしまった方が良い。

どんなことにも「自分からはたらきかける」ことをしていかねばならない。そしてこの「自らはたらきかけるチカラ」が今のこどもたちには最も欠けている能力なのだ。受験を通してそうしたチカラを少しでも彼ら、彼女らに身につけさせてあげたい、というのがわたしの願いだ。