論説文(説明的文章)の読み取り方 その1 センター試験、県高校入試、私立中入試

昨日もちょっと書きましたが、大学入試センター試験の論説文の読み取りについてです。ある意味では、神奈川県入試の問4の論説文(説明的文章)や私立中学入試の説明的文章の読解にもつながることです。

まず何をするか。すぐに問題文を読み始めたりせずに、問題文の最後の所にある題名をみることです。どんな入試問題でも著者名と出典が文章の最後に書かれているはずです。たとえば、今日の高3がやった問題は「暇と退屈の倫理学」というものでした。ここから「暇と退屈が対比的に書かれ、そのふたつと人と人との関係を律する“なにか”について書かれた文章」ということがわかります。これがわかるだけでも読解にはかなり有効になります。

つぎに、全体を読んでから問題を解きはじめるか、問題を読みながら読み進めるか、ということがあります。基本は全体を読んでからです。ただ、読むスピードがなかったり、国語があまり得意でない場合は後者を薦めます。確かに、問題を読み進めながら解く場合、解答導き出す部分が遠いところにあるとどうにもなりません。ただ、そうした問題はそれほど多くはありません。とくに県入試の国語は設問が易しい(解答を導く部分が棒線のすぐそばにある)ので、全体を読む必要はないともいえます。

いずれにしても、論説文の読解は、全体のテーマと流れを大きくつかみ、それから部分読みをしながら設問に対していく、という方法になります。全体を大きくつかむこと(マクロ読み)が部分読み(ミクロ読み)の判断につながることを忘れないことです。かといって、学校の国語の授業のように、細部までこだわって読み込む必要は全くありません。あくまでも設問に答えるために必要な程度でよいのです。

読み進めていく上で大切なのは、流れをつかみながら読むことです。出題文はだいたい2〜3ブロックにわかれています。このブロックをしっかりとつかめるかどうかはとても大切です。とくに全体の文意を問うセンターの問6の問題などでは、このブロックの順序を入れ替えた選択肢を出題することが多いです。流れをつかむには、各段落の最初の接続詞や言葉に注目です。「言い換えれば・・・」とか「そのような例を挙げるまでもなく・・・」などという言葉です。ここに注目すれば流れは自ずと見えてきます。

その他にも、「  」や“  ”などの記号。言い換えや繰り返しの表現。たとえや強調の表現。これらには傍線を引きながら読んでいくのは当然の作業です。ちょっとした注意としては固有名詞がでてきたら意識的に△△さんと読み替えましょう。とくにちょっと知っている、たとえばカントなんて名前が出てきたら余計です。固有名詞は「何した人だっけ」と考えがちです。それがわからないと文章の読み取りまでがわからなくなった気になります。意識的に捨て去るようにしましょう。

さて、選択肢の選び方ですが、これについては稿を改めます。