日大のアメフト部の事件は、日本の部活動のもつ「根っこ」の問題につながる

日本大学のアメリカンフットボール部の問題。録画ですが、反則を犯した学生の会見を見ました。皆さんも思ったことでしょうが、20歳の学生にしてはしっかりとした対応でした。彼の人柄のまじめさ、誠実さというのが見るものすべてに伝わったのだろうと思います。

わたしはアメフトというのを見たこともありません。したがって、競技としての観点ではなく、部活動の問題点というのが気になってしかたがありませんでした。難しいことではありません。

誰のための部活動なのか、という一点です。

中学、高校、大学。いずれの場面での部活動でも、それは、生徒、学生のためのものであり、子どもたちが成長していく糧となる場が部活動のはずです。今回の日大のアメフト部の問題は、その部活動の原点を忘れてしまったところにこそあるのでは、と思っています。

そして、ここのところ様々に問題になっている部活動の問題の根っこも同じ所にあるはずです。勝つことが目的化し、顧問や監督が「勝利」のためにあらゆることを犠牲にしていく。もちろん、選手である生徒や学生もチームが勝つためには犠牲になっていく。

そんな部活動を中学や高校でもあちこちでみかけます。

同時に、先輩は絶対、苦しいことは我慢せよ、決して逃げるな、耐えられるだけ耐えろ・・・・みんなで同じ目標を持ち、それが絶対化し、誰もが「おかしいよ」といえなくなってしまう。集団のためには個人は徹底的に我慢を強いられ、わがままは言えなくなっていく。

今回の日大のアメフト部の問題は、中学、高校などすべての部活動がかかえている問題に通じているのではないでしょうか。良い機会です。中高生の保護者の方は、お子さんの部活動について、しっかりと話しあう機会にしてはどうでしょうか。

追伸 それにしても、昨日の会見でのマスコミの質問には怒りさえおぼえました。若者が誠実に謝罪をしているのに、あえて怒りや憎しみをあおるような質問をあびせていました。本当に恥ずかしい。