こちらが言ったとおりのことができることが一歩目です

出来ない生徒は、こちらがいったとおりのことができません。

たとえば、数学の「式の計算」の問題で、引き算の場合は必ず(   )をつけて式を書き、それから(   )を外しなさい、といっても守れない、ということです。

たとえば次のような問題です。

問 つぎの左の式から右の式を引きなさい

4a-5b+1 -a+7b-8

きちんと (4a-5b+1)-(-a+7b-8)と式を書き、それから(   )を外して、=4a-5b+1+a-7b+8 としていけば符号のミスはふせげます。とくに数学が出来ない生徒ほど、こうして途中式を書くことをやりません。

保護者の方にこの話しをすると皆さんびっくりします。

保護者の方は、いちどいえば子どもは次からはできる、と思い込んでいるところがあります。どうしてなのかわかりません。家庭でも、何度も何度も繰り返し言っても守れないことはたくさんあるはずなのにです。「えっ、何度ぐらい指導するのですか?」という問いかけをされます。「無限です」と答えるしかないです。

もちろん、一度できちんと修正できる生徒もいます。そして、そうした生徒は成績が良いです。すくなくとも学校の成績はとってきます。というよりも、学校の定期試験というのは、丁寧に、ミスなく、きちんと答えることが求められるわけで、あっ、ちょっとした符号のミスです、という言い訳をする生徒はいつまでたっても成績は伸びません。

中学生の学習は、まずは「なぞること」です。教科書の例題通り、指導者の指示通りに「なぞる」ことができることがスタートです。工夫などいりません。それが必要になってくるのはもっと先、そうです、入試問題に対応する学習からです。

さて、今日も数学の宿題をノートに途中式を書かずに、テキストに直接ごちゃごちゃと答えだけを書いてくる生徒がいるはずです。その指導からはじまります。地道に一歩ずつ、頭ごなしではなく、自覚をうながしつちつの指導。本人が「確かにそうだな」と思えなければダメですから。