仮面浪人が三万人にせまる勢い。来春の首都圏私大入試も激難化は間違いない

来春大学入試は今年以上に厳しいものになることは間違いない。何度か書いているが、政府が地方の活性化のために首都圏の私立大学の定員を厳格化する政策をとっているからだ。一定の基準をこえて学生を入学させると国からの補助金が交付されなくなる。各私立大学は入学定員充足率に神経質になっている。

これまで1.2倍だった入学定員充足率を、16年度は1.17倍に引き下げられ、17年度は1.14倍、18年度は1.1倍と年々厳しくしている。具体的に今週入試で合格者を首都圏の私大がどれだけ減らしたのかというと。

日本大(▲3853人)、法政大(▲3633人)、東洋大(▲3170人)、早稲田大(▲1960人)、明治学院大(▲1705人)、専修大(▲1638人)、明治大(▲1638人)、東京理科大(▲1576人)、青山学院大(▲1356人)、駒澤大(▲1223人)・・・

この影響はすさまじいものがある。

当然、今までは早慶上理に受かっていた受験生はGMARCHにしか合格できず、GMARCHに合格できていた受験生は日東駒専レベルで受験を終えてしまう。とにかく「急激な私大入試の難化」がこの数年で進行しているのだ。もちろん、今年の春も不本意な大学入試の結果になった受験生はたくさんいる。

そんな生徒たちが「仮面浪人」をしているというのだ。仮面浪人というのは、合格した大学に籍は置いているが、来春の入試でリベンジをねらっている若者たちのことだ。下の記事に拠れば、16年度の2万4560人から18年度は2万8483人、3万人に近い若者たちが虎視眈々と上位校合格をねらっている。

しかも、19年度は入学定員充足率は1.00倍に引き下げられる。もう大変な状況になるのは目に見えている。

私大入試の難化は、早慶上理やGMARCHだけでなく、その下の日東駒専ラインにも及んでいる。それだけでなく、近年、難易度を増していた「東京農大」や「芝浦工大」はGMARCHラインと同列になって「GMARCH+東芝」というくくりまで受験業界ではいわれはじめている。その下のラインの東京都市大、神奈川大、文教大、東京電機大、工学院大、武蔵野大などの難化も激しい。

結果、来春大学入試をむかえる現高3生たちは、従来の進路指導が役に立たない可能性が大きい。予備校が出してくる偏差値ランクだけに目を奪われず、細かく入試科目や出題傾向などと自分の得意、不得意教科との兼ね合いなど、綿密な受験スケジュールを立てていきたい。

それを指導できるアドバイザーをしっかりとさがそう。