とにかく県立高校に進学して欲しい、が間違っている点

入塾時の面談の際、次のようなことをおっしゃるお母さんがいらっしゃいます。

わたし・・・高校進学の目標としてはどうお考えですか?
お母さん・・・とにかく県立高校に進学して欲しいと思っています。

いくつかの点でこの考え方は間違っています。

まず「とにかく県立高校」の言葉の後ろ側には、レベルとして 県立高校 > 私立高校 という感覚が見え隠れします。確かに、保護者の方が中学生だった時はそうした傾向がありました。今では「超難関校」となっている「日大藤沢高校」でさえ、昔は県立の下位校の併願校だったのですから。

今は状況が全く違います。確かに私立高校も上から下までありますが、それ以上に県立高校も上から下まであります。そして、現行の入試制度では、下の県立高校はほぼ定員割れかそれに近い志願者しか集められない現状なのです。

つまり 県立高校でよいのならばどこかには合格できる ということです。

来春入試ではこの状況に拍車がかかることが予想されます。世帯年収で590万円以下の家庭の場合、神奈川県内の私立高校に進学する場合は、授業料が無償化されることが決まっているからです。

就学支援金の記事は https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180802/ です。

進路指導、生活指導などがしっかりとされる私立高校の方が、同じレベルの県立高校よりも良い、と考える方はたくさんいらっしゃいます。今までは授業料がネックだったのですが、それがなくなれば当然のように私立高校へと流れるでしょう。

ということは、ますます下位の県立高校は定員割れをおこす可能性が高くなる、ということです。

定員を割れば合格できます。ということは、定員を割る高校を受験すれば県立高校には進学できる、ということです。ですから「とにかく県立高校へ」という考え方は違うのです。保護者の方が中学生だった時と違い、県立高校の門はとても広く開いているのです。

ですから「とにかく県立高校」ではなく「△△高校を目指したい」という言い方にしてください。そして、その志望校選びに時間と手間をきちんとかけ、そこを目指すために何をしなければいけないか、と考えるようにしましょう。