模擬試験の結果(相対評価)のとらえ方

12月9日に公開会場にて実施しました中1生と中2生の全県模試を返却しています。そこで、模擬試験の結果の見方として大事な点をまとめておきます。

模試を実施する最大の目的は「相対評価」を知ることです。何度も書いていますが、中学校の評価は「絶対評価」です。基本的に全体の中で他者と比べての評価ではありません。評定5の生徒は評定4の生徒より相対的にできているのではなく、教科の学習の中で達成度が高いという意味です。他者と比べての成績ではないのです。

学校の成績に対して模試の結果は相対的なものです。また、問題も学校の定期テストのように「達成度をはかるため」のものではなく、きちんと正規分布するように作られています。学校の定期テストで中央値や平均点を出しても意味はないですが、模試は意味を持っています。偏差値50はちょうど全体の中央の位置で、偏差値40を切ると下位の集団、偏差値60は上位の集団にそれぞれ属していることがわかります。

さて、返却された帳票では志望校の判定に注目してください。縦軸が学校成績、横軸が入試得点(今回の模試得点)です。オレンジの中が1次選考合格、黄色の中が2次選考合格です。縦軸に上にいても、横軸が左ということは「実力不足」ということになます。県の高校入試は「学校成績+入試+面接」の1次選考と「入試のみ」の2次選考があります。学校成績がどんなに悪くても(縦軸が下位でも)、入試で良い成績を修めれば(横軸が右の位置)合格できます。

さらに相対評価の模試ですから、志望校内での「学校成績」での順位や「模試結果」での順位も出ています。知らないうちに「絶対評価」に慣れてしまっている親も子も、こうした「相対評価」の数字を見せられるとかなりショックかと思います。動揺もすると思います。ただ、こうした数字を知ることがこの模試の目的だということをご理解ください。

また、数字を見てお子さんを怒ることだけは止めてください。そこはぐっとこらえていただき、親子でしっかりと数字に向き合うことをしていただきたく思います。頑張ろうね、ではなく、客観的になにが足りないのか、なにができているのか、といったことを親子で話しあうきっかけにしていただければありがたいです。足りないところを知ったあとにどうするか。それが学力向上の「肝」になります。

子どもたちは「わからない」とすぐにいいます。「わからない」のではなく「考えようとしない」のです。わたしは「わからない」という言葉を禁止しています。「わからないという言葉を発する前にもう一度しっかりと考えてみよう」と言い続けています。考えるクセをつけさせること。これが塾でのテーマです。月曜から冬期講習ですが、この講習でも「考えること」をしっかりと意識づけさせていきたいと思っています。