新しい学力観にともなう入試の出題例

今日は「教育開発出版」という県模試や県入試の教材などを製作、販売している会社のセミナーに参加してきました。大学入試共通テストについてのセミナーです。

現高1が大学入試をする時から、現在の大学入試センター試験に代わって実施されるのが大学入試共通テストです。英語の試験が外部検定試験に委託されるということがおおきく取り上げられがちですが、他の教科についてもセンター試験から大きく変わっていくことになっています。

ここで簡単にまとめることはできませんが、今日のセミナーで例としてあげられていた問題が、高校生や保護者の方にもわかりやすく、これからどんな入試問題になるかをイメージさせてくれると思います。

看護師国家試験の新旧比較

従来型問題

看護師が医療事故を起こした場合の法的責任について正しいのはどれか。

1 罰金刑以上の刑に処せられた者は行政処分の対象となる
2 事故の程度にかかわらず業務停止の処分を受ける
3 民事責任者として業務上過失致死傷害罪に問われる
4 刑法に基づき所属施設が使用責任を問われる

新傾向問題

A君(6歳、男子)は、父母と姉との4人で暮らしている。3歳児健康診断で運動機能の発達の遅延を指摘され、5歳の時にデュシェンヌ型筋ジストロフィーの確定診断を受けた。現在は床から立ち上がり動作に介助が必要である。見守りは必要であるが、室内の歩行は自立している。在宅支援サービスは利用していない。A君の外来受診時に母親から「最近、Aの世話をしていると、8歳の姉が私にしがみついて離れないので困ります」と看護師に相談があった。このときの看護師の対応で最も優先されるのはどれか

1 姉の小学校の養護教諭に家庭訪問を依頼する
2 姉にA君の歩行の見守りをさせるように勧める
3 短期入所を利用して父母と姉とで旅行するよう勧める
4 居宅介護を利用して母が姉と関わる時間を確保することを提案する

新しい形式の問題は 読解力が求められる ということです。

同時に、今までのように非日常的で抽象的な問題文ではなく、日常と接点の大きい問題文になっている、ということです。知識を積み上げてパターン化された問題を解く訓練ではなく、しっかりと問題文を読み、そこに書かれた状況に即して自分の知識を探し出してきて答える、という出題です。

3月の保護者会では、こうした「新しい学力観」について詳しくお話しする予定です。