あまりに計画性のない学校の学習進度

中学生は学年最後の定期試験がスタートです。とくに中2生にとっては高校入試に関わる成績がこの試験によって決まるので、真剣に試験に取り組む必要があります。そんな大切な試験なのですが、学校の先生の中にはそれがわかっているのかな、という方も少なからずいらっしゃるようです。

たとえば、ある中学の1年生の社会科の範囲です。この地域では「歴史と地理」を並行して進めていくスタイルです。1年生は、地理は世界地理を中心に、歴史は古代から中世までを学習します。この中学は地理から学習がはじまったのですが、歴史の学習に入ったのは11月になってから。前回のテストでは歴史は大和政権のあたりまでが範囲でした。

それが、今回は「聖徳太子〜江戸幕府のはじまり」までという範囲。そもそも12月、1月、2月の3ヶ月でこの範囲を学習するのは不可能でしょう。さらにここにきて試験範囲が減って、結局は「室町時代」までとなりました。いくらなんでもその計画性のなさはひどいです。試験範囲って子どもとの「約束」ですよね。それを簡単に覆すことをなんとも思わない感覚は怒りさえおぼえます。

この中学の社会科はこれまでもこんな感じです。中2生も、11月になってやっと歴史の範囲に入り、そもそも1年生で鎌倉時代までしか学んでいなかったので「元寇」のあたりから学習をはじめ、今回の試験の範囲は「関ヶ原の戦い」あたりまでというものです(こちらも範囲が減って室町時代までとなりました)。これで中3になったらどうなるか火を見るよりも明らかです。夏過ぎまで歴史を学び、公民に入るのは9月から、ということになります。

こんなことで先日の難易度がました県入試の社会の問題を解くチカラがつくはずもありません。

生徒たちはみんなまじめです。学校で習ってないから、とすぐに言います。残念ながらわたしは「学校で習っているかどうかは関係ないんだよ。できるようにしておかないと自分が困ったことになってしまうんだから。」と言うしかありません。

学校の先生が様々に大変なことはわかります。先生方の問題というよりも、制度としての学校がきしんでいることが原因でしょう。先生方がしっかりと「教科の指導」に専念できる体制になっていない、ということです。でも、それを承知の上で、やっぱりしっかりと計画を立てて授業にのぞんで欲しいです。

学校のことを悪くは言いたくありませんが、いくらなんでも、もう少し「しっかりと計画を立てて子どもたちに学習をさせて欲しい」ということです。そして、学校がそんな現状だということを保護者の方は知っておくべきです。