県高校入試は圧倒的な二極化の流れ

今年の県高校入試はほぼ終わり、あとは来週の合格発表を待つだけになっている。このあと、様々に県高校入試の分析があちこちでされるはずだが、今、神奈川県の公立高校入試で起こっていることをひと言で表すと 圧倒的な二極化 ということだろう。

下の表は、入試の当日段階で定員割れをおこしていた学校の一覧だ。全県で32校、538名の定員割れをおこしている。これらの学校を受験した生徒は入試の得点が何点であろうと基本的に合格する。そして、その後で2次募集がおこなわれる。とはいっても、私立の併願校を受験していてすでに合格している生徒は基本的に2次募集に応募はできない。

一方で、横浜市立商業/2.09倍、横浜翠嵐/2.04倍、神奈川総合(個性化コース)/1.88倍、湘南/1.70倍、多摩/1.68倍・・・などと、高倍率の高校では志願変更もせずに受験生は入試に突っ込んでいく。志願先を落として合格するよりも、当初の志望校を受験してダメなら併願した私立に行く、という生徒たちだ。

以前から言っているが、入塾の相談にいらっしゃった保護者の方が「県立高校に行ってもらいたい」というのはちがう、ということだ。県立高校に行きたいのであれば、定員を割る可能性の高い県立高校を受験すればかなう。

たとえ定員を割らなくとも、下位校の倍率は限りなく1.00倍に近くなるところが多い。入試問題も難しいので、その層は入試で得点差が開くこともあまりない。正直、県立高校に行くためなら、学習塾に通ってたくさんのお金をつかうことはまったくないのだ。

学習塾に通うのであれば「△△高校に行きたい」という明確な目標をもって欲しい。

来春からは「進学重点エントリー校」も特色検査を導入する。川和高校や大和高校、横浜平沼校校など「進学重点エントリー校」になった学校は、今年の入試でも人気を集めている。また、準トップの高校、海老名高校や座間高校なども、特色を嫌った生徒たちが志願して高倍率になることは間違いない。

二極化した県高校入試。この流れは来春の「進学重点エントリー校」の特色検査実施でさらに加速することは間違いない。どちらの流れの中で高校受験をむかえるのか。子どもたちの未来をわけるひとつの大きな分岐点になるのかもしれない。