今の子どもたちに求められる「学力」

9日の土曜日は「新学期説明会&入試報告会」でした。学年ごとに4回に分けての開催で、各回ごとに十数名のお父さん、お母さんに出席いただけました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

小中学生の保護者の皆さまには、この2月に実施された県高校入試の問題と、2021年から実施予定の大学入試共通テストのプレテストの問題を比較しながら、今の子どもたちに求められている「学力」についてお話をしました。代表的な1問だけをあげておきます。

今までも為替レートについて問う問題はよく出ていました。いわゆる「円高や円安」について問う問題です。それが今年は「ドルとユーロ」になりました。子どもたちの多くは「1ドル110円が1ドル100円になることが円高」ぐらいの知識ですませてしまいます。その知識ではこの問題を解くことはできません。

1ドル=0.7537ユーロが1ドル=0.9017ユーロになったわけですから、100ユーロを約132ドルと交換できていたのが100ユーロが約110ドルとの交換になったわけです。同じ100ユーロに対して少ないドルと交換するしかなくなったのですからドルに対してユーロの価値は低くなったということです。したがって100ユーロのヨーロッパの品物は、アメリカでは132ドル→110ドルと安くなり、ユーロを通貨としている国からアメリカにモノを輸出するには有利になるわけです。これはドルの人気が高まり、ユーロをドルに替える動きが高まったことによって起きます。ユーロの人気が落ちてドルに替える人が増えたということですね。

ここまでわかってやっと解答が導けます。

今年の県入試の社会の難易度アップは、こうした「複合的な思考」で解く問題が増えたことによるのですが、まさしくこうした問題に代表されるチカラこそが「これからの子どもたちに求められる学力」ということになります。もう一問一答的に「円高」とか「円安」といった言葉を解答させる問題は出題されません。正しく「為替レート」ということを理解しているかという出題になるということです。

こうしたチカラは一朝一夕に身につけられるものではありません。もちろん今までのように「基礎知識」は絶対に必要です。そうした「基礎知識」をつかって課題を解決していくこと。そうした地道な学習。つまり「どうして」「なぜ」をつねに問い続け、それにたいして考える習慣。そうした学習法をこれからは身につけていくことが必要だと言うことです。