ロボットプログラミングの授業 「昭和の小・中学生の間で流行った遊びを体験し、学んでみよう!」10月20日

ロボットプログラミングの授業を受講している中学生のHくんには、今日は特別授業として、「コンピュータを使わないで」学ぶ論理の授業をしてみました。たまにはコンピュータの画面を見ない日があっても良いでしょ?と思って。

授業の題名は「昭和の小・中学生の間で流行った遊びを体験し、学んでみよう!」としました。

まず、ブログをご覧になられている方、特にお父さん方は以下の写真で生徒が使っているモノをご存知でしょうか??昭和40年代に子供達の間で一世を風靡した学研の「電子ブロック」という、電気の実験ができるものです。
私の年代(担当講師の児玉は36才です)よりも上なので、今の中学生、高校生、大学生のお父さんの世代なのかな?と思います。
私もこれを触るのは今回の授業準備時が初めてです。
塾長の宮崎の世代では、小学生でもこういう電子にハマった子がいたそうです。塾長の宮崎も、当時そういう子と一緒に、藤沢あたりにあった電子部品に行って、電気の部品を買い、家の物干し竿に電線を巻いてアンテナを作り、自作ラジオを作ったことがあるそうですよ。

さて、このブロックがどういうものかというと、構造は単純です。
緑色ブロックの一個一個の中に、豆電球、抵抗、コンデンサーなどといった電子の部品のどれか一つが入っています。その部品がブロックの外側にあるバネまで電線で繋がっています。どの部品が入っているかは、それぞれのブロックごとに異なります。
つまり、1つ一つが「機能が異なる、電気が通るブロック」になっています。それらをブロックを組み立てる要領で組み合わせて、ラジオやワイヤレスマイクや嘘発見器といった様々な仕組みを作っていこう、という風になっています。
付属品として、イヤホンやマイクなどがついているので電気と音を組み合わせたラジオなどの実験もできるわけです。

ここは余談ですが、当時は特に「うそ発見機」が流行ったそうです。クラスに好きな女の子はいるか?と聞いて居ないと答えた時に、嘘でしょ?いま機械が反応したよ!とデパートなどで実演販売をやっていたと本に書いてありました。本の内容が嘘か誠かは私にはわかりませんが。

しかし、ハンダ付けなどをしなくて複雑な電子回路を組み立てることができ、安全で効率的に作れる、今から見ても画期的な仕組みだと思います。これを用いて、Hくんとは豆電球のオンオフから、いくつかのラジオ作りまでを体験してみました。

面白いですね!!まずはラジオですが、ラジオ放送初期のものでしょう。ゲルマニウムラジオというものの原理を使ったダイオードのラジオを作りました。なんとこのラジオ回路は、「電池に全く繋がっていません。」

え?電池がなくてどうやって動くの???と私自身も思うのですが、空気中を飛んでいる「電波」をその名の通りそのまま電気エネルギーとして取り出して、それで音を鳴らしてしまおうということでした。え?それで本当に音が鳴るの???と思いながら、彼と実験してみました。

 

この初期型ラジオからは正確な放送の内容までは聞こえてきませんでしたが、電池も無いのに、チャンネルを合わせるダイヤルを回していたら突然「ザー」っと音が聞こえてきて「電池が繋がってないのに、すげえ!!!」と生徒と一緒に感動しちゃいました。

それから、説明書の回路図をみながら、どんどん時代を近年に進めながら3回路ぐらい作りました。90分の授業で作った最後のラジオからは、音は小さいながらも、なんと「音楽」が聞こえてきました。自分たちで作ったものでラジオが聞けたことに、生徒も私も共々に感動です。

最後に今日の授業で学んだことや感じたことについて、簡単な実験レポート&感想文を書いてもらいました。

——————

Hくんの感想文より

【やった事】
ラジオ作り 1石レフレックスラジオ(抵抗負荷)

【結果】
音は小さかったけれど聞こえた。音楽らしき音が聞こえた。

【感想】
・最初につくったラジオは電池にはつながず、電波だけで動かすもので、電波の中の本当に弱い電気を増幅させて、音までは聞こえなかったけれど、「ザー」と聞こえて、こんなに簡単な回路で音が聞こえるだけですごいと思う。それも昭和につくられたものだと思うとさらにすごいと思う。
・最終的に音楽は聞こえたが、音が小さかったので、次はもっと音を大きくして作りたい!!
——————

という内容です。付録の電子回路集を彼と一緒に眺めていたら、普段ロボットプログラミングでやっているものと同じような課題があったので、彼とこれはロボットでやっている課題とよく似ているね!今はコンピュータで簡単に作れるような「もし〜」や「繰り返す」を組み合わせるような仕組みを、コンピュータがなかった時代はこうやって作っていたんだよ。と話したら、「昭和の当時の小・中学生は頭が良すぎる!!」なんて話をしていましたよ。

逆に言えば、昔の時代なら何か動くものを実現したくても論理を学ぶだけでも難しいのが、現代ではコンピュータの活用により論理の習得だけでなくて、その活用や発表までを考えることができるようになったのだなぁと実感できた授業でした。

生徒も先生も、貴重な面白い体験ができて良かったです。