なぜ「参考書ルート」が必要なのか?

「頑張っているのに、なぜか成績が伸びない…」そんな悩みを抱えていませんか?もしかすると原因は、やり方や根性ではなく、“参考書の使い方の順番”かもしれません。このシリーズでは、大学受験における「参考書ルート」について、全3回でわかりやすく解説していきます。第1回の今回は、そもそもなぜ「ルート」が必要なのか?についてお話しします。
🎙️1-1:なぜ「参考書ルート」が必要なのか?
https://stand.fm/episodes/6837e96ecdc5728ffa87272c
こんにちは。
今回から全3回にわたり、「大学受験における参考書ルート」についてお話ししていきます。各回は5分程度で読める内容ですので、ぜひ継続してお付き合いください。
こんな経験、ありませんか?
友人に勧められた参考書や、ネットで話題の問題集を購入したものの、数ページで手が止まってしまった――。
そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
学校で配られる問題集などでも、「なぜこの問題をやらなければならないのか…」と疑問に思ったことがあるかもしれません。
「難しい問題を解けば成績は上がる」と思って取り組んでみたものの、まったく歯が立たず、やる気を失ってしまった、というケースも少なくありません。
失敗の原因は「順番」にある
こうした失敗の背景には、いわゆる「参考書ルート」を誤っていることが多くあります。
つまり、「どの参考書を、どの順番で使うか」という学習設計ができていないのです。
大学受験においては、「何をやるか」よりも「どんな順番でやるか」が極めて重要です。
この「順番の設計図」が、いわゆる「参考書ルート」と呼ばれるものです。
参考書ルートとは、積み上げの設計図である
参考書ルートとは、基礎から標準、応用へと段階的にステップアップしていく学習の道筋を意味します。
これは単なる教材の並びではなく、知識や思考力を着実に積み上げていくための設計図のようなものです。
例えるなら、家を建てる際にいきなり屋根から作ることはありませんよね。
まず地盤を整え、土台を築き、柱を立てて、最後に屋根を載せる――。勉強もまったく同じです。
ルートがあれば、不安が減る
明確な参考書ルートがあることで、「この順番で進めば大丈夫」という確信が得られます。
結果として、無計画に手を広げて消耗してしまうことを防ぎ、継続的に学習を進めることができます。
「とにかく目の前のことをがむしゃらにやる」だけでは、成果につながりにくいのが大学受験です。
正しい順番で学び、やるべきことが明確になっていれば、勉強は続けやすくなり、成果にも結びつきやすくなります。
合格者に共通すること
私がこれまで指導してきた合格者たちには、ある共通点があります。
それは、「一度決めたルートを最後までやり抜いている」ということです。
受験勉強においては、最初にしっかりと自分に合ったルートを定め、それに沿って粘り強く取り組むことが非常に大切なのです。
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次回は、「参考書ルートはどのように構成されているのか?」というテーマでお話しします。
基礎・標準・応用という3つのステップに分けて、ルートの組み立て方を具体的に解説していきます。
お読みいただきありがとうございました。