多様な大学入試の方法
今年の当教室の高3生は、全員が何らかの形での推薦制度で合格が決まりそうです。
30年以上の指導の中で2回目ぐらいになります。みんな第1志望の学校なので、それはそれで良いことだと思います。はっきりした結果は今月末から来月にかけてなのでそれまでは指導を継続します。
大学入試は多様化しています。
大切なのは
「ぶれない自分の志望校または志望の方向性を持つこと」
「自分に合った入試の仕組みを選択すること」
の2点です。
ともすると高校の指導は「一般受験がすべて」のようになりがちです。進学校ほどその傾向が強いです。もちろん「一般受験」は基本の受験手段ですが、自分の持つチカラにあわせて他の受験手段をとることも考えてみるべきです。一般受験の方が推薦系の受験より「エライ」みたいな考えははっきり否定すべきです。
もうひとつ。「人をみる入試」が出てきた所為で高校生の学力が下がっている、という意見も時に聞きますが、これもまったくナンセンスです。もちろん大学に進学した後もしっかりと学習を進めていく学力は必要です。その学力は一般試験でなくとも確認することはいくらでもできます。
入試に限らず「多様な」という言葉が今の時代のキーワードです。入試に対しても「柔軟」に「多様な価値観」を受け入れていくべきでしょう。学習塾には子どもたちひとりひとりの「特性」をしっかりと見極め、その生徒の希望をどうしたら実現できるか、その方法と手段をきちんと提示できることが求められています。