書き記すことの大切さ
毎年、この時期に書いていることです。とりあえず昨年の記事 → http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuku/diary/201501050000/
勉強というのは、演習 → 解答 → やり直し の繰り返しだと言うことは書きました。問題は、できなかった問題をしっかりと次の演習に「活かす」ことができるか、ということです。「活かす」ためには、書き記すことが必要です。
例えば昨日の、
社会の問題で、時宗と一遍上人を結びつけ、その上で同時代の建造物を選択する問題がありました。その問題を間違えたとしたら、鎌倉時代初期の新しい仏教とその創始者をまとめ、同時に教科書の鎌倉文化のページを開いて写真の確認と重要事項の書き出しをする。
数学の空間図形の問題で、角柱に巻いた帯の面積を求める問題。これも必要箇所の展開図をすぐに書き、わかっている長さを入れていく。その過程で三平方の定理を使い、といった解法をしていく。この流れも、もう一度、家に帰ってから解き直してみる。
理科の電力量を求める問題。蛍光灯1本が100Wで、電気ストーブ1つが400Wなので、あわせて500W。それを1時間つけるので、1時間×60×60で3600秒。1440000Jは1440kJになる。入試の理科の計算問題はそれほど難易度は高くない。ただ、単位の換算など面倒はある。といっても、1時間を秒に直すだけのことだ。
これらの流れをしっかりと書き留めておく。
国語の記述の問題。記述というと自分の意見や考えを書く、といった発想をしがちだ。入試の記述は全く違う。正解がある記述だ。採点基準がある記述だ。だから、しっかりと設問を読むこと。穴が空くほど読むこと。昨日の問5の問題であれば「グラフの示し方と読み取り方という視点から」とあるのだから、その2点について書かなければ得点にならない。そうした記述問題への取り組み方を書き記しておく。
英語の作文問題。英作文、というと、日本語を英語にする問題、ととらえがちだ。しかし、入試の英作文は違う。図表やイラスト、英文から情報を読み取ることがすべて。せいぜい5語から6語程度の英作文なので、読み取った情報を並べればできる。文法としては時制、それも過去か現在かといったものか、複数形ぐらいを注意すれば良いレベルだ。そんな注意点をしっかりと書き留めておく。
県立高校に入試の問題が難しくなったといっても、たとえば数学で出題される問題のパターンはたかが知れている。関数であれば、二乗に比例する関数と一次関数のグラフが出て、交点から式を求めさせたり、x軸、y軸を底辺とした三角形の面積を求めさせるか、せいぜい平行線で等積変形の問題か、といったところだ。何とかなる。何とかするためには、できなかった問題のパターンをしっかりと身につける事だ。
何の武器を手にして問題に立ち向かうのか。武器の選択をしっかりとノートに書き留めることだ。