県高校入試まであと100日

わたしは皆さんよりずっと長く人生を送っています。そんなわたしが「自分の人生の中でターニングポイントはどこだったのだろう」と自問したとき、すぐに思い浮かぶのが高校受験なんです。

毎年のように高校受験の生徒たちを指導しています。もう30回以上になります。いつも思うのは、自分が納得できる受験、進学をして欲しいということです。納得するためには、しっかりと勉強し、試験に全力でぶつかることです。高校受験は「自分のチカラ」が初めて試される機会です。この機会をどう過ごすか。大げさでなく皆さんの一生を決める“分岐点”になるはずです。

幸いにもわたしは第1志望の高校に合格できました。今でも、時間ギリギリまで解けなかった数学の問題の解法に気づいて解答を書いた時の自分を思い出せます。あの1問が合格につながったと今でも信じています。もしかすると思い込みに過ぎないのかも知れませんが、その数学の入試問題を解いていた瞬間の自分が間違いなく今の自分につながっていると信じています。

たぶん、それほど自分を追い込んで勉強していたのでしょう。緊張していたのでしょう。確かにぎりぎりまで自分を追い込んで勉強をしました。だからこそ何十年経っても記憶に鮮明なんです。

その後の大学入試や就職試験など、様々なハードルがありました。でも、最初のハードルだった高校受験の体験が、そこから先のすべてのハードルを越えていく手本になったのです。あそこであれだけやれたんだから、という思いがあったのです。

来春の県高校入試の入試日までちょうど100日です。この100日をその後の人生の「糧」にできるような。そんな高校受験をしましょう。

わたしが卒業した高校には Always do what you are afraid to do! というモットーがあります。最も困難な道に挑戦せよ!

困難な道、というのは自分の心の中の「弱さ」に負けない道、ということです。決して他人と比べてのことではありません。最後まで自分に負けないことです。自分で自分を甘やかさないことです。負けるな! 挑戦しろ! 

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