10分良書作文コンクール 生徒の作品② 小学生の部 優秀賞

「10分良書作文コンクール」にmiyajukuから入賞した生徒たちの作品を載せていきます。簡単にどこが良かったのか、こうすればもっと良くなる、というわたしのコメントも書いていきます。作文を書いた本人だけでなく、友だちの作文を読んで、その他の生徒たちもこれから文章を書いていく上での参考にしてください。

2回目は「小学生の部で優秀賞」を受賞した「小5生の新田結衣」さんの作品です。

題:石垣が大好き!

 私は石垣が好きです。

 一つ目の理由は、彦根城の石垣を見て、矢穴をいう部分に一目ぼれしたからです。矢穴とは、石垣を作る時に、石を加工するために空ける穴のことです。そして、矢穴に一目ぼれしたその日から、旅行やおでかけで、お城めぐりをする時は、矢穴をさがすようになりました。安土城の野面積みと彦根城の石垣の矢穴が十個くらい連なっているのがとくに好きです。

 二つ目の理由は、石垣についている記号に興味をもったことです。その記号は石垣を運んだ石切職人がだれか分かるようにするためです。私は名古屋城でこの記号をさがすのが理由が考えられないくらい楽しかったです。

 石垣をさわっていると、歴史が感じられます。当時の武将の城に対する思いが伝わってきます。ただの冷たい石ではなく、なにか意味があるように感じられます。

 だから石垣が大好きです。

小池先生の講評です。

着眼的や具体性という点では最も良く書けていた作品だと思います。「なるほど!」と感心しながら、楽しく読ませてもらいました。

個人的にはわたしが最も好きな作品でした。小池先生もおっしゃるように着眼点がとても良かったです。何を題材にするか、というのは文章を書く上でとても大きな要素になります。今回は「説得力のある文章を書こう」というテーマですが、やっぱり「自分が好きなもの」を題材にした方がより他者を説得しやすい文章になります。

最初に「わたしは石垣が好きです。」と結論から述べています。それも「石垣?」と読むものの頭に「?」マークがたくさん浮かぶ書き出しです。そして、好きな理由をしっかりと2つに分けて「一つ目の理由は」「二つ目の理由は」と書いているところもとても良いです。

さらに「石垣をさわっていると歴史を感じられます」の段落では一般化がしっかりとおこなわれていて、最後にまた「だから石垣が大好きです」と結ばれます。よんだものは「なるほど」と納得せざる得ません。ほんとに良い文章でした。