横須賀高校の生徒が携帯の速度を10倍に出来る仕組みを発見
ちょっと前ですが、神奈川県の高校生についてのこんなニュースがありました。
高校生初 無線通信の新技術を発表・・・神奈川県立横須賀高校の2年生2人が携帯電話など無線通信の新技術を発明し、東京都足立区で開かれた電子情報通信学会で研究結果を発表した。現役高校生の同学会での発表は初めての快挙。新技術が実用化されれば通信速度が飛躍的に向上するといい、2人を指導してきた横須賀テレコムリサーチパークの太田現一郎・工学博士は「画期的な発見だ。2人はどんな数式にも動じず逃げなかった」と新発見に目を細める。
https://mainichi.jp/articles/20180325/k00/00e/040/190000c
携帯電話の速度を現在に比べて10倍にする見込みのある発見とのこと。すごいですねぇ(^^)/
県立横須賀高校はSSHに指定されています。SSHというのは、文科省が指定したスーパーサイエンスハイスクールのことで、様々に理数教育に重点をおいた研究開発をおこなう制度です。地域の研究機関との連携、地元の大学との協同研究などもおこなわれています。
現在、神奈川県の高校でSSHの指定を受けているのは、県横須賀高校がH28年〜H32年、市立横浜サイエンスフロンティア高校がH27年〜H31年となっています。厚木高校は、昨年度までで指定が終わりました。また、新たに県立希望ヶ丘高校がH30年から5年間の指定を受けたと先日発表になっています。
SSHに指定されると、5年間で6千万円(2014年に指定を受けた高校の例)という大きな予算が高校に入り、それをもとに研究施設を充実させたり、海外研修に生徒を派遣したり、大学から研究者を招いたりと、ふつうの高校には出来ないことができるようになります。
最初のニュースの2人の高校生の研究成果も、そうしたことの結果なのかもしれません。
SSHは、国の教育予算を、指定された一部の高校に集中投下する仕組みです。指定された高校に進学すれば、他の高校では体験できない特色のある理科教育を受けられることになります。進路選択の際のおおきな要素になりますね。
来春入試での希望ヶ丘高校の難易度アップは間違いないですね。また、特色入試の実施校ですから、SSHへの指定をきっかけに、特色検査の問題が理系分野中心に変化することもあるかもしれません。学校説明会などでしっかりと話を聞いておくべきですね。