進学重点校とエントリー校で「英語のディベート大会」を実施
火曜日の「横浜翠嵐高校」の訪問で校長先生から、進学重点校4校とエントリー校13校の17校で「英語のディベート大会」を実施した、ということをお聞きしました。
おさらいすると
学力向上進学重点校 湘南高校、横浜翠嵐高校、柏陽高校、厚木高校
学力向上進学重点校エントリー校 川和高校、光陵高校、希望ヶ丘高校、横須賀高校、茅ヶ崎北陵高校、小田原高校、相模原高校、多摩高校、横浜平沼高校、横浜緑が丘高校、鎌倉高校、平塚江南高校、大和高校
以前の「進学重点校」については、名前だけで何の実体も伴わないものでしたが、今回の「学力向上進学重点校」については、教員の増員(重点校は3名、エントリー校は1名)、ICT化の推進などと明らかに他の高校との差別化をはかる措置がとられています。
さらに、翠嵐高校でうかがったように、これらの17校が一緒になって「英語のディベート大会」をおこなった、ということになると、これからこのグループ内で様々に「子どもたちの学力の向上」のための教育活動が企画される可能性がある、ということなのでしょう。翠嵐高校の校長先生のお話ですと、今年はこのディベート大会以外には実施されたものはないとのことでしたが。
長い間、神奈川県の公立高校については「金太郎アメ」のように「同じような高校」をつくる流れがありました。それが7年前の入試改革から大きく舵が切られ、あきらかに「国公立をはじめとした大学に進学する指導」をする高校と、そうでない高校とがはっきりと分かれるようになってきています。今後は、この17校を中心として、神奈川県の公立高校の体制が定まっていくのかと思います。
現中2の生徒からは、これらの17校を受験するには「特色検査」が必修となります。今まで「特色検査」を実施してこなかった、大和高校、川和高校、横浜平沼高校など、miyajukuの周辺校もです。今すぐに何をしなければならない、ということはないですが、学校の定期試験での高得点を目指すだけの学習ではダメなことははっきりしています。
来春入試では県教委が作成した「特色検査」の問題となります。これをみてから具体的な対策に入れば良いのですが、ふだんから「どうして」「なぜ」といった疑問を持ち、それを自ら解決し、さらに人に説明できるような習慣を身につけていきたいです。
2020年をひとつの区切りとして、大学入試も高校入試も、キーワードは「二極化」ということは間違いないでしょう。
進学重点校についての県教委の記者発表資料 http://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/prs/r5753403.html