国語読解問題を解く際の鉄則について
国語読解問題を解く際の鉄則です。当たり前すぎることですが、その当たり前がしっかりと理解できていないことが、国語読解問題を不得手とする生徒すべてにいえることです。しっかりと確認しておきましょう。
国語読解の基本姿勢は、「あなたがどう思うか、考えるか」ではなく、「筆者がどう思っているか、どう考えているか」ということをつねに考えて解答をしていくことです。
簡単なようでいてこれがなかなか難しいのです。なぜならば、みんなが学校で受けている国語の授業が、あなたがどう思うか、考えるかを中心とした授業になっているからです。要は、学校の国語の授業とは反対の姿勢で国語読解の問題にのぞんでいく、といった姿勢を持つことです。
難易度があがるほど、一見常識にあっていて選んでしまう選択肢が増えてきます。そうしたワナに引っかからないように、これって常識的にはあってるでしょ、ふつうこれでしょ、といった選択肢にぶつかったときには慎重に本文内容と対照することです。国語読解においては、素直さは禁止です。いつも「ちょっとめんどくさいオヤジorオバサン」になって選択肢を見るクセをつけましょう。
本文中のこの部分にこう書いてあるからこの選択肢が正しい、といった判断で問題を解いていくクセをつけることです。これはいつも意識していないとできないことです。国語読解不得意という生徒のほとんどは、自分勝手な判断で選択肢を選ぶクセがついてしまっています。まずはこれをなくすことです。
その他、以下のような点も当たり前すぎることですがもう一度しっかりとチェックしておいてください。
☆ 難易度の低い入試問題では、傍線部について問われた問題の解答は、必ず前後数行の中にあります。偏差値50前後の私立中入試や県高校入試はこのレベルです。
☆ 記述の問題ではできるだけ本文中の文や語句を利用するようにしましょう。自分なりの考えをたずねてくるような問題は基本的に出題されません。
☆ 論説文(説明文)は「起承転結」がはっきりしている問題文が出題されます。つまり、最初と最後の段落が重要です。間は読み飛ばしてかまいません。
☆ 繰り返される語(会話)、言い換えられる語(会話)、例えが使われる表現(心情)、対比される語(人物)などはキーワードです。チェックしながら読み進めましょう。
とにかく「なんとなく」という姿勢で国語の問題に取り組まないことです。いつも「根拠を明確にする」といった姿勢で解答を導き出すようにしましょう。