2019年県立高校入試分析 大和西高校
2019年県立高校入試分析の3回目は「大和西高校」です。
今春入試の募集人数は278名で受験者は361人、欠席者&受験後取り消し者は2人、合格者は278人で倍率は1.29倍でした。1/30の志願時の人数が374人とかなり多かったのが特徴で、志願変更で12人が減りましたが、それでも高い倍率のまま入試日をむかえています。
内申:入試:面接の比率は3:5:2です。面接得点は全員が90.00点なので差はつきません。下の受験結果分布図(神奈川全県模試「伸学工房」より)を見てください。
合格者の中心は[su_highlight background=”#fdfac7″]内申が115/145前後(英語を倍にしている)、入試が280点/500点あたり[/su_highlight]にあることがわかります。大和西高校に合格したければこの数字が目標値となります。なお、学校成績の英語の評定が×2になります。
ただ、[su_highlight background=”#fdfac7″]内申点だけでみると座間高校とそれほど違いはありません。それなのに入試得点ではかなりの差がある[/su_highlight]ことに注意をしておきたいです。座間高校だと300点代後半の生徒も多数いるのですが、大和西高校の受験生はその大半が300点前後に集中しています。
ボーダーあたりをみてみましょう。内申が100/135前後の合格者と不合格者を生徒を抽出してみます。
- 内申 99/135 入試 270/500 ○ S値 676
- 内申 99/135 入試 279/500 ○ S値 676
- 内申 101/135 入試 253/500 × S値 665
- 内申 104/135 入試 254/500 × S値 664
- 内申 91/135 入試 283/500 ○ S値 663
- 内申 104/135 入試 243/500 × S値 655
これらのデータから[su_highlight background=”#fdfac7″]1次選考のボーダーは、S値で675点あたり[/su_highlight]とわかります。内申105で入試が260点や内申108で263点といったところです。2次選考のボーダーは280点前後でしょう。上のデータで内申が91の生徒が合格していますが、この生徒は明らかに2次合格です。
2年、3年の成績がオール4で内申が108/135で大和西高校を受験した場合、入試で320点越えが座間高校の合格ラインだとすると、大和西高校は260点越えで合格できます。[su_highlight background=”#fdfac7″]内申点で志望校を選定することが危険[/su_highlight]なのかがよくわかります。あくまでも入試でどのぐらいの得点ができるのか、を目安にしての志望校の設定でなければだめなのです。
大和西高校は年度によって倍率が大きく動きます。というよりも、このラインの学校は1.00倍に限りなく近い年もあれば、逆に1.3倍前後の倍率が出る年もあります。来春入試では、今年が倍率が出たので隔年現象で減るのかどうか、今後の志願者動向を注意してみていきたいです。