学習塾ステップの県入試平均点について
先日の県高校入試の平均点がいろいろなところで情報開示されています。最も大きな所では「学習塾ステップ」の公開情報 http://www.stepnet.co.jp/pdf/19heikin.pdf です。集計総数が6,286名分ということで、県内で最もはやく、最も大きな母数での今回の県高校入試の難易度がわかる資料です。自塾のためだけでなく広く県内の受験生のためにこうした数字を公開してくれる「ステップ」の姿勢には頭が下がります。
教科ごとの全体の平均点ですが、国語69.1点(-5.5点)、社会60.4点(+0.4点)、数学60.4点(-10.0点)、理科70.7点(+16.0点)、英語70.7点(-2.6点)とのことです。多くの方の分析通り、国語と数学の難易度がアップし、理科が前年に比べると格段に簡単となり、英語と社会は前年度並みの難易度、というのがステップの平均点でも同じようになっています。合計では-1.8点となっていて、ほぼ前年度と同じということになっています。
さて、各高校ごとの平均点です。とくに人数表記がDとなっている学校は101人以上のデータの集計ですから、かなり正確にその高校の入試得点の今年の傾向を表しているはずです。ただ、ステップの平均点というのは、全体の平均点よりはかなり高めの数字がでます。とくに中堅校以下では、合計の平均点が実際のものよりも30点以上も高くなる場合もあります。ですから、この平均点が得点出来なかったからといって悲観することはありません。
また、上位校の場合も、あくまでも平均点ですから、ボーダーはここよりもずっと下になります。2次選考のラインもこの平均点よりもちょっと下だと考えておいてよいと思います。もうひとつ、注目すべきことは、上位校ほど数学の得点が伸び悩んでいる、ということです。湘南で73.7点、柏陽でも68.9点、大和だと63.7点です。できる生徒ほど数学の得点が伸び悩んだ、ということです。その分、理科はみんな90点以上を得点した、こともわかりますが。
自分の得点で受かっているかな、というのは気になってしかたがないところでしょう。こうしてステップ生の平均点などをみると余計に自分の得点と比べて不安も広がります。あくまでも参考程度にしておきましょう。記述の部分もふくめて「自己採点」ですから。