「ステップ」さんの塾内平均点から見えてくる今年の県高校入試について
県内最大手の学習塾「ステップ」さんの塾内自己採点の平均点が19日にネットで公表されました。 http://www.stepnet.co.jp/pdf/20heikinten.pdf すでに見られた方が多いことと思います。ここから読みとれることをちょっとまとめておきます。
まず、平均点が以下のようだったとのこと。
わたしを含めて多くの塾の先生もおっしゃっているように、5教科の合計は昨年に比べて大きくアップしそうです。ステップの平均のように25.7点アップまでもいかないでしょうが、20点前後の上昇になることでしょう。
各校ごとの平均点を昨年のステップの発表と比べてみました。
- 横浜翠嵐高校 438.3点→455.1点 +16.8点
- 湘南高校 428.8点→450.2点 +21.4点
- 柏陽高校 408.5点→432.4点 +24.3点
- 厚木高校 408.2点→428.9点 +20.7点
- 大和高校 377.8点→401.1点 23.3点
- 鎌倉高校 370.4点→397.9点 27.5点
- 海老名高校 346.3点→367.3点 +21点
- 座間高校 333.7点→363.9点 +30.2点
- 松陽高校 313.0点→341.2点 +28,2点
- 大和西高校 281.8点→311.2点 +29.4点
- 藤沢清流高校 236.4点→262.8点 +26.4点
トップ校での上昇よりも、中堅校での上昇の方が大きいですね。ただ、これも母集団しだいなのでなんとも言えません。昨年度の神奈川県全体の平均点に比べて、ステップの5科計の平均点は73.9点も高かったので、ここで発表された平均点がかなり高かったからといって、受験生のみんなはびっくりすることはありません。
今いえることは、入試の難易度が易化したこと。それによって、2次選考ラインは上がることは間違いないと言うことです。2次選考ラインとは、学校成績を加味せず、入試得点+面接+特色の合計で合否が決まる募集定員の10%の枠のことです。1次選考のボーダーは若干は上がったとしても、それほど動くとは考えにくいです。
つまり、内申が十分にあって受験した生徒、しかも4 : 4 : 2と内申と入試の割合が同じ学校の場合は、入試問題がこのぐらい易しくなったとしてもそれほど大きく昨年のボーダーからあがらないということです。逆に、内申が低くて、入試で勝負をかけた生徒にとっては、かなりボーダーが上がって厳しい入試になったとはいえます。
28日まで気が気でない毎日が続くこととは思います。ただ、何度も言っているように「やるべきことはやった」はずです。悔いはないはずです。後は結果を静かに待ちましょう。