【大学受験】夏休みまでに「基礎」と「継続」の2本柱を築こう

大学受験に向けて、特にこの時期、多くの方が「夏休みまでに何をやるべきか?」と悩まれているのではないでしょうか。今回は、受験勉強の前半戦として「夏休みまでの学習」をどう効果的に進めるかを、皆さんがお持ちの学習ガイドやセミナーの知見も交えながら深掘りしていきます。ポイントは――限られた時間をどう最大限に活かすか、その戦略を見つけることです。

なぜ「夏休みまで」がそんなに大事なのか?
受験までの長い道のりは、いくつかの区切りで考えると整理しやすくなります。その中でも、最初の大きな区切りが「夏休みまで」。この時期が重要な理由は明確で、ここで学習全体の土台=基礎が築かれるからです。
この期間の目標は、
- まだ学校で習っていない範囲を先取りしておくこと
- 知識や理解のベースを「曖昧さなく」固めること
焦って難しい問題に挑戦する前に、知識のインプットに集中するのが鉄則です。
教科別の「優先順位」をはっきりさせよう
各教科ごとに、どこを優先すべきかを見極めることも大切です。
- 数学(特に数Ⅲなど):積み上げ型なので早期に基礎から。
- 英語:語彙力(英単語・熟語)が土台。ここを疎かにすると長文読解にも響きます。
- 国語:現代文の語彙、漢字、古文単語の暗記をまず優先。
- 社会・理科:前範囲の基礎用語や基本事項の一通り習得を。
このように、自分の弱点や得意不得意を考慮して、優先順位を整理するのがコツです。
「継続学習」こそ最大の武器
もうひとつ、基礎固めと同じくらい大切なのが、**毎日続ける「継続学習」**です。具体的には、
- 英単語・英熟語
- 漢字・古文単語
- 社会・理科の用語チェック
など、一度覚えたことでも繰り返さなければ忘れてしまいます。少しずつでもいいので、毎日触れる。それだけで脳への定着が大きく変わります。
たとえば古文単語は300語程度。英語よりも圧倒的に少ないので、毎日の小さな積み重ねで確実にマスターできます。
計画・記録・反復の「仕組み化」
継続のために役立つのが、
- 学習の計画を立てること
- 今日やったことを記録すること
- 間違えた問題や理解が曖昧な点を「見える化」しておくこと
たとえば、「◎理解OK/△やや不安/×まだ不明」と印をつけておくだけで、後から復習が効率的になります。
完璧主義は逆効果。まずは1周してみよう
基礎固めの段階では、「わからないところがあっても、まずは前に進む」という割り切りも大切。完璧を目指すあまり手が止まってしまうより、全体をまず一周してから再確認する方が効果的な場合も多いです。
最後に:今日から始める「小さな一歩」
今日の話をヒントにして、あなた自身が「これなら今週から続けられそうだ」と思える小さな学習習慣を考えてみてください。
- 毎朝10分、古文単語を見る
- ご飯の後に社会の基本語を5個覚える
- 寝る前に英単語アプリを3分やる
どんな小さなことでも、それが習慣になると、やがて大きな差に変わります。