大学受験に向けての参考書ルート/語彙参考書の使い方 編


こんにちは!
大学受験に向けての参考書ルートシリーズ、今回は「英語語彙の学習法」についてお話しします。
前回は、語彙の参考書をレベル別にご紹介しましたが、今回はそれらをどう使って、どう覚えていくか、そして覚えたかどうかをどうチェックするか。ここに焦点を当ててお届けします。
【ステップ①:「覚える」のは最初は“見出し語+意味”だけでOK】
単語帳って、例文や派生語もいろいろ載ってますよね。
でも最初から全部やろうとすると、絶対に挫折します。
まずは**「見出し語」と「日本語訳」だけをパッと反応できるようにする**。
「apple ― りんご」レベルでいいんです。
どんな単語も、まずはそのシンプルな意味を脳に定着させましょう。
【ステップ②:「覚えたかどうか」のチェックは“即答できるか”】
ここが今日のポイントです。
「覚えたかどうかの確認」は、即答できるかどうかで判断してください。
例えば赤シートで日本語訳を隠して、
「この英単語、意味は?」と問われたときに1秒以内でスパッと答えられるかどうか。
モゴモゴしていたら、それはまだ「覚えた」とは言えません。
また逆に、日本語を見て英単語を言えるか?もチェックしてみましょう。
共通テスト以降では、英作文やリスニングでも語彙が必要になるので、両方向のチェックが効果的です。
【ステップ③:「1日20~50語」&「3周回す」】
1日に100語とか覚えようとするのは無理ゲーです。
無理をせず、1日20語〜50語くらいを目安にコツコツ進めるのが、長期記憶への近道。
そして、3周回すのが基本です。
1周目は「とりあえず意味を覚える」
2周目で「反射的に出せるか確認」
3周目は「抜けてる語だけを重点的にチェック」
「覚える→チェック→もう一度確認」このループが一番効果的です。
【ステップ④:記憶スタイルは人それぞれ】
語彙学習にはいろんなスタイルがあります。
自分に合った方法でやるのがいちばん!
- 耳から覚える人:CDやアプリで音声学習
- 目で覚える人:赤シートで繰り返しチェック
- 手で覚える人:短く意味と一緒に書き出す
ただし、書くだけで安心しないこと。
あくまで「チェックできて即答できる状態か」が大事です。
【ステップ⑤:例文は「2周目以降」で確認】
『DUO』や『速読英単語』など、例文を重視した単語帳は、1周目は例文を読まず、見出し語中心に進めてOK。
2周目から「こういう文脈で使うのか」と理解を深めると、記憶の定着が一段とアップします。
【ステップ⑥:忘れてもOK、忘れる前提で“仕組み化”を】
「昨日覚えたのに、もう忘れてる…」
そんなふうに落ち込んだこと、ありますよね?
でも大丈夫。人間は忘れる生き物です。
大切なのは、復習のタイミングを仕組み化すること。
例えば:
- 新しく覚えたら、翌日にもう一度チェック
- 3日後、1週間後に再テスト
- テストでミスした単語だけを「自分だけの間違いノート」にまとめる
これを繰り返すことで、“忘れて覚える”サイクルが完成します。
【まとめ】
語彙の勉強は、
「選ぶ」→「覚える」→「チェックする」→「復習する」
このサイクルを、いかに自分の中で仕組み化できるかがカギです。
今日のポイントをもう一度まとめると:
- 最初は「見出し語+意味」だけでOK
- 覚えたかどうかは“即答できるか”で判断
- 1日20~50語&3周で完成を目指す
- 自分に合った学習スタイルを活かす
- 例文は2周目からでOK
- 忘れる前提で「復習の仕組み」を作る
語彙力がつくと、長文が楽になります。リスニングも聞こえてきます。
語彙力は英語の“地盤”。強くすれば、すべてが安定します。
次回は、「英文法の参考書ルート」についてお話しする予定です。
それでは、今日もコツコツと、着実に積み上げていきましょう!