私立高校の打診基準

今日の午前中は私立鵠沼高校の塾向け説明会に出席してきた。9月、10月は各私立高校の塾向け説明会が続く。出席する理由は二つある。ひとつは、来年度の打診の成績基準を聞くため。ふたつは、進学実績を含めた学校の様子を知るためだ。

打診の基準点とは何か。

神奈川県の私立高校では、12月の中旬に打診ということをおこなう。打診とは、前もって私立高校側が発表した成績基準に達していて、その私立高校を希望する生徒の名簿を所属中学の先生が私立高校側に提出することだ。提出された名簿に掲載された生徒は基本的にその段階で合格が決定する。本人には通知されることはないが、中学側と私立高校側での暗黙の了解がある。

このシステムは長らくおこなわれており、多くの東京都の私立高校でもおこなわれている。推薦も一般受験も併願受験も、実際の面接や試験の前に合格が確定しているわけだ。

おかしな仕組みのようだが、この仕組みのあるおかげで「高校浪人」というものが出ないですんでいるわけだ。合否が試験しだいで決まる公立高校に落ちても、私立の高校がセーフティネットの役割をする、ということだ。

塾側としては、どの私立高校がどのくらいの基準をだしてくるのか、生徒への進路指導上できるだけ早く知りたい。そのために塾向けの説明会に足を運ぶわけだ。

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