公立の一貫校の適性検査

新小5のお母さんと子供さんとの面談が終わる。やはり新設の県立中高一貫校を希望とのこと。今春の東京や千葉で実施された、公立中高一貫校の「適性検査」問題を見せながら話す。

正直、この「適性検査問題」をしっかりと出来るように指導するとなると大変な労力を要すると思う。多くの学校で適正問題は公開されていないのでリンクのはりようがないのだが、埼玉県のある一貫校の今春の問題はおおむね次のようになっている。

「日本の食料と農業」について調べることになった。そのために「日本の食糧自給率の変化」「食料輸入率の変化」「農業従事者の変化」などの5つの資料を提示。それに対して何人かの生徒の討論があり、その討論の中の一部が空欄になっている。その空欄を埋める文を25字で書かせたり、ある生徒の意見に対する自分の意見を50字で書かせたりする。さらに、先生の書いた「日本の農業と社会」という800字程度の意見文を読み、それに対して25字、80字、50字で答える設問、最後に「これまでのことをふまえて“あなたの日本の農業に対する考え”を400字でまとめなさい」という問題。

中3生にやらせても「えっーーーー(^^;)」と言われるに決まっている問題だし、正直、中3でさえ合格ラインに達するような文が書けるか疑問だ。もっと言えば、高校生でも多くの生徒が不合格になってしまうだろう。

まあ、これで「選抜はしていない」と言い張る都道府県も困ったものだが、本当にこうした試験を突破して公立の一貫校に行きたいのならば、それ相応の対策をとっていかないと難しいことは確かだ。

すでにベネッセなどでは「対策講座」を大々的にやっている。参考までにリンクをしておきます。

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