絶対評価と相対評価

成績のつけかたには絶対評価と相対評価がある。子供達の親の世代は相対評価。今は、小学校も中学校も絶対評価だ。

何が違うって、絶対評価はあくまでも個人内評価だから、他人と比較して良いとか悪いとか判断するものではないってこと。例えば、評定で5がついていたとしても、それはその子の中での達成度が5なのであって、相対的なものではない。算数の「余りのある割り算」が10問中1問しか出来なくとも、評価をつける側が「この子の中では5だ」と判断すれば5なのだ。

ここのところを親が理解できていない。親はどうしても「成績=相対的なもの」と考えがちだ。

「小学校の時はできていたのですが」「小学校の成績はとても良かったのですが」「小学校の成績はすべてAだったのですが」こんな言い方を何万回聞いただろうか。親は評定Aをもらえば、他の子供達と比べて家の子は出来ている、と判断しがちなのだ。

But、それは「出来ていた」のではなく、「頑張れた」といった表現に近いものなのだ。

全国の同学年の子供の中で、自分の子供がどの程度の位置にいるのか。そんな客観的な評価。そう、相対評価も、親が子供の将来を考える上で大切な資料になるのではないだろうか。そんな評価は親には全く与えられていない。

実は、中学の評価も絶対評価だ。しかし、高校入試の資料になるということで、県教委から「5は○%、4は○%・・・」と指導されている。とても“へんな”評価なのだ。でも、学校ごとに幅があって、5を半分近くの生徒に出す先生もいれば、数%しかださない先生もいる。

本当におかしな評価法がおこなわれている。

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