県立の中・高一貫校適性検査対策講座

 相模大野に来春開校する県立の中・高一貫校。入試(県教委は適性検査と言っています)は2月1日と7日に実施されます。倍率は20倍をこえることが予想されていますので、男女各80名ずつ、160名の募集に対して3,000名以上の受験者になるはずです。この倍率は尋常のものではありません。「受かる」ことを前提に考えて挑戦することは、子供の心への影響をはじめ、いろんな意味で難しい入試になることは間違いありません。そうした意味でmiyajukuでは対策講座を設置することに躊躇がありました。
 しかし、この入試を通じて学べることもたくさんあります。私立中学の入試とは全く違い、県立の中・高一貫校の適性検査は、答えを出すまでの考え方を問う問題が多かったり、国語・社会では長い文章や資料を読み取り、表現する力が求められたりします。正直、今までに家庭でどのくらい子供の知性にはたらきかける時間があったかが合否を分けるような出題になります。博物館や体験学習的なところにたくさん行ったことのある子供、家庭で親と自然科学や社会科学についていつも話し合っている子供、そんな子供がもとめられているわけです。そうした適性検査対策としてmiyajukuが出来ることは何か、それを考えました。
 まずは「作文の能力」を高めること。自己表現としての文章能力を訓練することです。つぎに「グラフや資料、地図の読み取り」と「そこから考察できること」をまとめる力をつけること。適性検査では「日本の農業問題」「人口動態の変化」「ゴミ問題」などといった様々なテーマをもとに資料やグラフを出題し、そこから読み取れることをまとめさせる問題が出題されます。そんな出題が予想されるテーマごとに問題を作成し、演習を繰り返すことが対策に有効なはずです。
 さらに、「グラフから割合を計算させて変化を答えさせる」「ひまわりの種の1個あたりの重さの平均値を求め、全体の重さから種の個数を出させる」「地図問題での縮尺の計算」「鉄道の路線図から行き方の組み合わせをつくらせる」「展開図、投影図などの立体図形」などといった算数の問題や、「潮位の変化」「実験や観察の方法について」「季節と野鳥」「太陽と遊具の位置関係」「地層について」「高度と気温」などといった理科的な出題もあります。そうした特徴的な出題に対しては、過去の首都圏の公立中・高一貫校での出題をふくめて演習をおこなうことができます。
 いずれにしても、相模大野校を目指してこうした学習に励んでいくことは、地元の中学に進学することになったとしても、子供達に「学力」という大きな財産を残してくれることには違いがありません。そうしたアプローチで「県立の中・高一貫校適性検査対策講座」に取り組んでいこうと考えています。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次