今年の中3生

時々書いていることだが、今年の中3はそろいもそろって「覇気」がない。言い方を変えると、面接試験で真っ先に落とされるようなキャラの子供達ばかりだ。どういうことか、今日の授業でのでき事から想像してもらいたい。

中3の社会は公民の授業。今日は地方自治だ。「大和市の市長の名前は?」と聞いて知っている者は0名。もちろん神奈川県知事の名前など知るわけない。「大和市の人口は?」の問いに「7,000人」との答え。神奈川県の人口など想像すらできない。「大和市内に中学は何校あるの?」の問いにも「・・・・」「高卒で働いたら月給はいくらぐらいだと思う?」の問いに「5万円」・・・ 

とにかく身の回りのことに「どうしてだろう」「なぜだろう」という疑問を持たないまま15年間生きてきている。自分の通う学校に6クラスあれば学年200人。学校全体で600人。3人家族で×3の1,800人。中学が9校あれば約16,000人。ということはだいたい○○万人ぐらいは人口があるだろう、などと考えを進めていくことが出来ないのだ。いや、考えようとしないのだ。

こうした傾向は今の子供達に共通のものではあるが、それにしても・・・・

続いての英語の授業では「ブラジルに行ったことがない」の英作文を、1名をのぞいて・・have never gone to ・・とやった。現在完了形については3月からずっと学習を続けている。にもかかわらずだ。しかも、英語の『go』と日本語の『行く』の意味の共通部分とそうでない部分についてはかなり時間をかけて説明している。というのも、『go』=『行く』という感覚しかもてないままだといつまでも英語の力は伸びていかないからだ。私がもっとも重要視して指導していることだ。「日本語は英語にならない。英語も日本語にならない」が私の指導の中心だ。

にもかかわらず・・・・・「こうしたことをやってしまう、ということは、いかにひとつひとつのことを丁寧に理解していないかという証明だ」と説教したが・・・

このままでは、学校成績だけで合格できる前期選抜でどこかに押し込むしかなくなってしまう。miyajukuは、前期は受験しない、後期で実力勝負、というのが前提で高校受験をとらえている。今まではずっとそうしてきた。が、今のままではこの中3をそこまで引っ張っていくことはムリだ。

今日ははっきりと中3生たちにそう伝えた。ここで自分を変えないと、大学進学、就職に際しても、真っ先に落とされるままで終わってしまう。高校入試を良いきっかけととらえて自分を変えようじゃないか、と話した。

まずは、いろんなことに「どうしてだろう」「なんでだろう」という疑問を持つことだ。いろんなことをスルーするんじゃんない。

こうしてブログに書いたのは、ご父母にも現状をわかっていただきたいからだ。大切な子供さんたちに対して厳しい見方を書いてしまいましたが、私なりに彼ら、彼女らへの働きかけを続けさせていただきたく思います。

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