小学生の「戸惑い」
講習3日目。新しい顔の生徒たちも、自転車置き場や宿題のやり方や、もろもろの塾での約束事に戸惑いながらもmiyajukuでの勉強をスタートしている
塾に初めて来る小学生たちの一番の「戸惑い」は何だとお母さん方は考えますか?
それは、赤ペンで×をつけられることなんです。彼ら、彼女らは、赤ペンで×をつけられた経験がほとんどありません。「良くできたわねぇ」と大きな○ばかりをつけられているのが日常です。
間違った時はどうするの?って、間違う問題をやることがほとんどないのです。できる問題にしか向かい合っていないのが学校での勉強スタイルです。もしも間違った場合は、消しゴムでその答えを消して正しい答えを書きます。そして、おっきな○がつくのです。
だから、いきなり「×」をつけられると、かなりカルチャーショックを受けます。「えっ」という顔をします。これが塾での勉強のスタートです。
できない問題があるということ。まずはそれを知ってもらうことから小学生の学習はスタートします。できる問題ばかりを繰り返し演習するのではなく、自分がわかっている知識でちょっと難しい問題に挑戦していく。そして「あっ、そうなんだ。こうやって解けるんだ」という経験を積んでいく。それこそが勉強なんだ、ということを教えたい。それが夏講習の目標でもあります。
筆箱の中に「赤鉛筆(赤ペン)」の入っている小学生は多くありません。赤で×をつけていく体験。それこそが、miyajukuでの勉強のスタートです。