真の意味での受験生

今日は公立高校の前期選抜試験日。試験といっても面接があるだけだし、面接で合否が変わる生徒は本当に一握りだけ。受けに行く前に合否が決まっている制度だ。本当なら、受けてももムダな生徒は「足切り」してもらった方が生徒のためにも良いのだが、そこは、学校間格差というものをゼッタイに認めない県教委がやること。そんな制度を作るはずもない。あくまで、どの県立高校に進学しても「同じ教育」が受けられることが前提になっている。

この間、ネットでもテレビでもラジオでもステレオタイプの言葉が氾濫する。「受験生はたいへんだね。きっとみんなにサクラが咲くからがんばりなよ」といったものだ。いつも言うが、たいへんな受験生はひとにぎりだけ。高校受験を経験する中3生は3人に1人だけ。大学受験はもっと少なくなる。ほとんどの生徒が、受験というものを経験せずに高校や大学に進んでいる時代だ。「受験生=たいへん」というステレオタイプは「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」の世界にのみ存在する。

さて、そんな中身のない「たいへん」ではなく、miyajukuの中3生たちは、ここから3週間、本当の意味でたいへんな日々が続く。私立の推薦入試、公立の前期選抜で合格した生徒たちは、まだ後期の受験が残っている仲間のことなど関係なく浮かれ、騒ぎ出す。授業なんか成り立ちはしない。学校側も、まだ受験が残っている生徒と、すでに終わった生徒を分けて授業をすれば良いのだが、そんな臨機応変ができる学校などありはしない。

後期選抜にすべてをかけている「真の意味での受験生」たちは、そんな逆風と、少しずつ心の中にうまれてくる「焦り」の二つと闘わねばならない。

いいかい。この3週間を経験する者と経験しない者では、将来にわたって「差」が出てくるんだ。この3週間の苦しさを乗り越えた先にこそ、大きく成長した自分自身を発見できるんだ。そうした意味で、「真の意味での受験勉強」はここからスタートするといっても良い。そうした日々を経験することを選択した君たちは、その選択をしたことだけですでに大きなアドバンテージを獲得している。

苦しいだろう。つらいだろう。その苦しさやつらさは、すべて君自身の血となり肉となっていく。受験を経験しない者たちと君たちとはここで決定的な「差」がつくんだ。

精一杯の後押しをする。2月18日まであとわずかだ!!

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