ちょっと違うなぁ(^^;)

先日、若者の就活の大変さを特集している番組をチラッと見た。

千葉県にある大学の「就活サークル」を取材していた。このサークルでは、普段からグループディスカッションや集団面接、個別面接などに対する対策をみんなでおこなっていた。いつものようにコメンテーターが「大学1年生からこんなことをしているなんて大変ですねぇ」と驚いてみせる、というパターンの構成で進んでいく。

とにかく、最近のマスコミの報道姿勢は、自分たちが意図した方向に視聴者を流れに乗せていくようになっている。

現実はまったく違う。

いわゆる大手企業という定義をどうするかはいろいろあるようだが、それぞれの業界の売り上げトップ5を大手企業とした場合、そのカテゴリーに属する企業に就職できる大学生は、その年の全求人の2割ほどの人数だということだ。その他の学生は、いわゆる中・小企業に就職することになる。

何だかんだと学歴主義が中心となる採用では、上位2割というのは、国公立、早慶上智、GMARCHまで。偏差値で60越えの大学からの採用にへだたってしまうのが現実だ。

ちょっと厳しい言い方をさせてもらえば、このサークルに所属している学生たちは、この大学(偏差値で45前後の大学だった)に進学した時点で就活に負けているということだ。本人たちの努力のいかんにかかわらず、一般的な就活では、エントリーシートが全く通らない、というのが現実なのだ。

彼ら、彼女らがやらなければならないのは、面接の練習なんかではなく、TOEICで700点を越える得点をとる勉強や、行政書士などの資格をとる勉強なのではなかろうか。

今の学校というのは、小学校から大学まで、現実の厳しい社会と大きな「隔たり」ができあがってしまっている。現実の社会は、「出来る人」なのか「出来ない人」なのかが明確に区別してしまう。マスコミはその部分を隠して「若者が可哀想」といった特集を組む。自分で立って進んでいくチカラをつけさせること。それが教育の目的のはずなのに、いつしかそうしたことは忘れ去られてしまっている。

とにかく「自分を鍛える」ことだ。中学生のうちから「自分を鍛える」ことをしっかりとした目標としてやっていきたい。

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