高校野球
実際、神奈川県の代表として県立高校が甲子園に出場したのは昭和24年の湘南高校と昭和26年の希望ヶ丘高校ぐらいで、あとはずっと私立高校が出場している。最近は、ベスト16あたりからは私立高校が独占してしまうような状況になってしまう。ナイター設備から室内練習場の整った環境。さすがに他府県から優秀な選手を引っ張ってくるやり方は少なくなったようだが、小中学生のクラブチームをこまめにまわってのスカウト活動。学校にはスポーツ推薦の生徒たちだけのクラスがあって、遠征や練習試合もかなりの頻度でおこなっている。公立高校が勝てるはずがない。
miyajuku高1の○○も県立◇◇高校の野球部員だ。先月は彼は一度も塾に来ることが出来なかった。どんな練習をしているのかわからないが、夜おそくまで厳しい練習をして、休日は遠征をしているようだ。指導をしているOBの学生がチカラをいれているらしい。お母さんとも話をして、夏の大会の予選が終わるまでは部活動を中心に、ということにしている。その◇◇高校の1回戦は古豪の私立高校だ。くじ運が悪すぎる。たぶん負けてしまうだろう。
そもそも高校野球というのは、大人たちの様々な「思惑」がからまっている世界でもある。子供たちがどんなに頑張っても、もともと同じ土俵で闘っているわけでもないのだから結果は見えてしまっている。でも、ムダな努力をするなというつもりは全くない。負けて得るものもたくさんあるし、そうした過程の中で世の中の仕組みを身をもって知ることにもなる。
明日が◇◇高校の古豪への挑戦の日のようだ。アリがゾウに挑むようなものだろうが、とにかく精一杯頑張れ。そして、その後で立ち止まって自分を振り返ることを忘れるな。このままで良いはずがない。何のために高校入試で◇◇高校を選択したのか。あくまでもつぎの大学入試というステップへの一歩だったはずだ。集団心理に引きずられることなく、冷静になって自分を見つめ直すことを忘れるな。