先のステージで役に立つチカラ
どの教科も根っこのところではつながっている。学力を伸ばすためには、どの教科についても対処しなければならない部分は共通している。根っこのところをどのように指導していくか。目先の得点アップだけでなく、その先のステージに進んだ時の「本当のチカラ」を身につけさせるにはどうすべきか、いつもそんなことを考えて生徒に対している。
中3の授業で、一次関数と二次関数のグラフの問題を解いた後、国語で「坊ちゃんと近代について」といった論説文の読解をやることに私は何の違和感もない。子供たちもそうした授業の中で「一貫した流れ」を感じ取ってくれていると思う。今年の中3生はみんな授業の吸収力が高い。高校入試だけでなく、高校に進学した後の学習がしっかりとできるように。それが毎回の授業での私のテーマになっている。だから彼ら、彼女らに求めるモノも高い。
昨日の国語の授業でも「対象化」という言葉が出てきた。「モノを対象化するとはどういうことか?」この語彙の意味を中3生が考えるのは難しいことかもしれない。でも、数学の授業で、問題文をグラフにして、交点を求めて、等積変形を考えて・・・ と問題を解くことは、「モノを対象化する作業」にほかならない。自分と世間との関係を考えて、世間というモノを対象化することの意味を考えるのも同じことなのだ。
学校の定期試験の得点アップだけならば、今やっている数学の問題演習も、国語の読解演習もまったく必要ない。でも、彼ら、彼女らが高校生になったとき、この夏休みに学習したことが「ものすごく役に立つ」ことが腑に落ちると思う。本当の学習は高校生になってから。小、中の学習はその土台作り。定期試験での得点アップだけではなく、先のステージで役に立つチカラを作り上げる。
miyajukuはそんな指導をしています。