いろいろな選択

中3の△△君。前期選抜はパスして後期選抜で希○ヶ○高校を目指している。内申は120をこえてはいるが希○ヶ○高校の前期選抜は130でも厳しい。受けるだけムダだ。でも、そうした生徒は彼のクラスでは彼1人だけらしい。珍しがられるという。そうした意味で、miyajukuの生徒たちは特殊なのかもしれない。これから私立の推薦、前期の合格者がたくさん出てくる。そんな中、彼ら、彼女らが追い込まれないようにフォローをしていかなければならない。十分に注意してケアをしていきたい。

△△君が言うには、彼の友達で自分よりも内申が1点高い生徒が湘○台高校を前期選抜で受けたという。もちろん合格するだろう。湘○台高校は108ぐらいで合否がわかれる学校だ。その成績があれば、後期選抜ならば厚木だって、川和だって十分に合格圏内だ。大和高校だって前期で受かる可能性も五分五分だし、後期であれば205点もとれば合格圏内だろう。それなのに前期で湘○台高校に行く選択をする。これが今の時代の流れだと思う。「どこの高校に行ったって同じこと」と学校の先生は建前論を言う。それを鵜呑みにする親と子がいる。

その選択の先にあるものは何なんだろうか。もちろん、高校に進学してからも周りの雰囲気をムシして1人で勉強を続ければ、まともな大学への進学も出来るかもしれない。でも、湘○台高校の昨春の実績は「明治/1名、法政/3名、成城/1名、日大/14名、中央/7名・・」といったもの。たとえば川和高校の「東大はじめ国公立大/43名、早稲田/49名、慶応/23名、明治/75名、中央/42名・・」とは比べようもない。湘○台高校を選択すると言うことは、周りのみんなと切磋琢磨する毎日をおくることの出来る環境を捨ててしまうということだ。人は周りの色に染まりやすい生き物だ。

こうした生徒は、きっと大学もAOやらで進学を決めていくのだろう。建前論から言えば、どの大学に進学しようと同じことだからだ。そして、就活の時に現実を知ることになる。だからといって、今の高校のあり方を全面否定しているわけではない。前期選抜もしっかりと機能している学校も多くある。単位制やスポーツコースなどの選抜ではグループディスカッションや実技を取り入れて多様な入試をおこなっている。それはそれで良いことだと思う。

miyajukuの中3生たちは、ひたすらに17日を目指して頑張っている。受からせてあげたい。合格させてあげたい。心からそう思っている。でも、最終的には「個々のチカラ」で突破していってもらうしかない。この受験を通して強くなっていって欲しい。あと3週間。その先には見違えるほど「おおきくなった」彼ら、彼女らの姿があるはずだ。

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