中3の模擬試験返却
10月末に実施した中3生の模擬試験がもどってきた。この模擬試験は神奈川県内の中3生だけが受験し、県立高校の入試問題形式にあったものになっている。母集団も11,000人を越えていて大きなモノとなっている。もちろん、中2内申と先日でたばかりの中3内申を登録し、今回の模試の得点とあわせて合否判定をおこなうようになっているる。miyajukuの生徒たちにとっても、志望校への合格可能性を知る初めての機会になった。
何枚かの帳票が戻ってくるのだが、この模擬試験の最もすぐれているところが以下の帳票だ。M君のものをサンプルとして載せておく。
縦軸が135点満点の学校成績、横軸が今回の模試の結果、つまり当日の入試の得点になっている。数字は各高校ごとに志望した生徒の成績と人数を示している。たとえば川和高校であれば135/135が4人いて、その生徒たちの今回の模試の成績によって横軸の分布にわかれている。階段状に実線が引かれているが、それが合否のボーダーラインを意味している。学校成績が高ければ入試得点は低くても合格でき、学校成績が低ければ入試の得点が高くなければならない。
黒くなっているところがこの生徒の位置になる。ぎりぎりボーダーのところに位置している。すぐ左には2人、その左にも2人がいる。入試で数点の差で逆転できるライバルたちだ。この帳票を見ていると、志望校の中での自分の位置がはっきりと見えてくる。生徒たちには数字ではなく、この1人は男の子で野球部で背が高くて、なんて具体的に想像してみてごらん、と言っている。ライバルたちを具体的に思い浮かべることでモチベーションを上げて欲しいからだ。
高校受験は間違いなく『競争』だ。相手よりも先にゴールした方が合格を得ることが出来る。そのことを一人一人が意識をして勉強をしていくことが大切だ。そうすることで、自分というものがはっきりと見えてくる。今回の模擬試験ではみんな「よーし、この位置だったら十分に合格可能だ。あとはしっかりと努力をしていくことだ」といった決意を持てたと思う。まずは順調な滑り出しだ。16日からの中間試験を終えたら、すぐに「高校受験生」になっていってもらわないと困る。
つぎの模擬試験は27日の日曜日だ。