受験生になってきた中3生
中3生がそれなりに必死になってきている。昨日も予想模試の後に自己分析をメールさせたのだが、その中身がとてもしっかりとしてきた。
たとえば、「数学 確率の答えを出した後もう一回確かめて確実に6点をとりにいく」「国語 論説文と物語文で時間を使い、古文をやる時間が少なかったのでしっかり時間を区切ってやる」「理科 苦手だとわかった地学を中心に勉強する」といったぐあいだ。
やっと、自分の志望校に合格出来るために必要な得点、今の自分の実力、それを埋めるためにしなければいけないこと。そんなことが具体的にイメージできるようになってきた。遅いかもしれないが、今の高校入試の仕組みでは、入試のための勉強は学校の成績が出た後の12月がスタートになるのでしかたがない。この時期にここまでの意識に持ってこられたことを素直に喜びたい。
たかが高校入試なので、出題の内容も形式もほとんど予想が出来る。今から1か月でもかなりのことができる。本人たちのやる気しだいだ。ただ、英文の読解やら数学の関数や空間図形の問題など、今までの積み重ねの上でしか解けないものも多い。中1生や中2生はそうした意識で勉強していきたい。といっても、ほとんどの生徒が気づくのが直前になってからなのだが
最終的な志望校をどうするかは各家庭の方針による。多くとも1.4倍の倍率だが、上位校になると数点で合否がわかれる入試となる。だいじょうぶ、ということはない。私が話すことの出来るのは可能性だけだ。勝負するのか、より安全をめざすのか、その辺のさじ加減はご家庭の方針による。私が判断できることではない。
いろんな意味で、受験というのは親も試されている、ということだ。リスクをどの程度背負って人生の選択をするのか、親としてというよりも、一人の大人としての判断をもとめられることになる。こどもはそうした親の判断を知って成長していく。