危機感
このところ、中2生や中1生の授業にのぞむとき、今までにない「危機感」を持っている。とくに中2生に対しては私の持っているこの危機感を何とか共有して欲しいと切に望んで授業をおこなっている。繰り返し、繰り返し、私の危機感を伝えている。
どうしてそんな危機感を持つのか?
今春からの教科書改訂と高校入試制度改革
これらが私の危機感のすべてです。
今回の変化は並大抵のものではありません。全国で最も「のほほん」とし「へたって」いた神奈川県が、ある意味で全国標準になるのと同時に、四半世紀に一度あるかないかという指導要領の改訂が重なるわけです。
何が起こるか・・・
圧倒的な二極化
が起こることがはっきりしています。
勉強が出来る生徒と出来ない生徒の圧倒的な乖離です。文科省はある意味で確信犯です。口には決して出しませんが、そうなることはしかたないと織り込み済みです。二極化した下の層にはいってしまったらそのままそこから這い出すことは不可能でしょう。
中3生の入試対策のなかで全国の公立高校入試問題演習をします。愛知、徳島、長野、富山、埼玉、・・ みんな神奈川県に比べて圧倒的に問題の難易度が高いです。「おれ、○○県に住んでなくて良かった」といった感想を中3生はみんな持ちます。そんな入試問題が来春からは全国標準になりそうなのです。
ほぼ四者択一だった入試問題に記述問題が大量に導入されるでしょう。付け刃ではどうにもしようがないのです。中2生など、今からの準備でも間に合わないかもしれないのです。しかも、学校成績よりも当日の入試得点が合否に関わる割合が大きくなるのです。さらに、学習量が大きく増える指導要領の改訂まで重なってくるのです。だからこそ私はものすごい危機感をいだいているのです。
出来れば、お父さん、お母さんにもこうした危機意識を共有していただきたいです。