自分を追い込むって
中3のA子がこんなことを聞いてきた。
「塾長。自分を追い込むってどうすれば良いんですか?」
「塾長が今日中に寝ちゃダメだって言うから、1時過ぎまで勉強したんだけど、もっと長く勉強しなければダメかなって・・・ だから、どうしたら自分を追い込めるんだろうって」
自分が行きたい高校に手が届きそうで届かない。何とかしたい。努力もしている。でもまだちょっと足りない。もっともっと自分を追い込みたい。そんな気持ちなのだろう。
「時間を長くやれば自分を追い込めるって事じゃないんだ。追い込むっていうのは、こうしたい自分から逃げないっていうか、どこまでもそんな自分を追い続けられるっていうか、そういうことをいうんだよ。長い時間勉強すれば自分を追い込めるってこととは全く違う。」
「この高校に行きたい。そのためには入試でこれだけの得点をとらないとダメだ。そのためには何をしなければいけないか。それをしっかりとわかって、その上で実行していく。挫折しそうにもなるだろうけれど、ひたすらにやり続ける。いろんな葛藤があるだろうけど、そんな何もかもをひっくるめて頑張り続けることかな。」
今の時代、自分を追い込む機会はそうおとずれるモノではない。ほどほどに、そこそこに、大過なく、そんな時代だ。自分を追い込むことがなければ、本当の意味で自分と向き合うこともないまま毎日を過ごしてしまう。高校受験という機会に、自分を追い込むってどういうことなんだろう、それを考えられただけでも大きな成長の糧を得たことになる。
明日は大学入試センター試験だ。でも、本当の意味での追い込みはセンター試験が終わってからだ。ここからが、自分が積み上げてきたモノが正直に問われる。中学入試も、高校入試も、ここからが本当の意味で「自分を追い込む」時期に入っていく。苦しいのはここからだ。
負けるな!