学校の成績を上げるには
何度も書いていますが、本当であればここで進度をもどすことなく先に進めていき、早いこと当該学年の学習を終えて入試対策に入っていくべきなのです。しかし、高校入試には「学校成績」が関わってくるので、定期試験対策にチカラを入れなければなりません。
これも何度も書いていることですが、定期試験対策は実際の学力とは別ものです。定期試験対策をしっかりとやり、試験で高得点を取れるようになったとしても、実際の入試問題を解くチカラにはつながらないのが実際です。
ここに2人の生徒がいたとします。1人はとにかく丁寧に文字も書き、時間はかかるけれども、基本的な問題にもしっかりと取り組んでミスなく学習を進めていきます。もう1人は、どんどん問題を進めていき、多少のミスは気にせず、応用的な問題にもどんどん取り組んでいきます。
おわかりですよね。学校の成績が良いのは前者の生徒です。後者の生徒は定期試験ではいくつかのミスをするので5段階では評定4になりがちです。絶対評価の定期試験は難しい問題はありません。定期試験は差をつけるものではなく、あくまでも「単元の理解が出来ているか」を確認するものだからです。
単元の理解も出来ないで入試問題が解けるはずがない、というのも正論です。ただ、絶対評価といいながらも評定5は△△パーセント前後、などというしばりがあるのが現状の成績の付け方です。定期試験では生徒全体の1/3以上が80点以上の得点域に集まってしまいます。結果、ちょっとしたミスをしたかしないかで評定が変わってきてしまいます。
生徒には「学校の成績を上げたいのであれば、出来る問題でもゆっくりとじっくりと丁寧に」ということを言い続けています。理解しているのに成績が上がらない、という生徒はたくさんいます。そうした生徒たちに対しては、学校の成績はどうしたら上げられるのか、といった意識づけが大切になります。
まずは定期試験。とくに二期制の場合は定期試験の回数も少なくなります。中3生は3回しかありません。3回のうちの1回。そうした意識でのぞむことです。ミスれば自分が損するだけです。miyajukuでは中3前期でグンと成績をアップさせる生徒が多いです。意識が変わるからですね。
定期試験に対しては「挑戦」はまったく必要ありません。必要なのは「丁寧さ」なのです。