志望校をどう選んでいけば良いのか
2者面談が続いています。
今日は、その中で保護者の方の質問で多かった「志望校の選び方」について、わたしの答えをまとめたいと思います。
質問 志望校をどう決めていけば良いのでしょうか? (高校受験)
保護者の方が中学生の頃と今との大きな違いは、単線型の社会だったのが複線型の社会になった、ということです。昔は、ある意味では「この道」というのがはっきり見えていました。高校受験についても、ア・テストなんてものもあって、入試の形式もひととおりのものでしたし、高校も金太郎アメのようにどこにいってもたいして違いはない、というものでした。それが、今は入試の仕組みひとつとっても学校ごとに違っていたり、それぞれの高校も特色を出そうと一生懸命です。自由に選択できる分、どう選択していいのかわからない、というのが実際でしょう。
まずは「人任せにしない」と覚悟を決めることです。自分の高校選択です。自分で決める、という意思を固めること。そして、親もしっかりと子どもさんに寄りそって一緒に考える、ということが大切です。もちろん、その際、しっかりとした塾の先生などにアドバイスをもらうことです。
miyajukuの周辺には、藤沢清流、座間総合、神奈川総合産業などの単位制の普通科高校などもあります。まったく想定外だとしても、そうした高校を知ることで、より他の高校の特長が見えてくることにもなります。中1生や中2生はまずはそんな学校の見学などからはじめてみてはどうでしょう。
中3生は、自分の実力をしっかりと把握することです。それも、学校成績と模試などの結果の2つからです。内申ではこのラインの学校、模試ではこのラインの学校、と具体的に名前が出てくるようにしましょう。
ただし、そのラインというのは「あくまでも現状のライン」であって、これからの「伸び」を考慮していないものです。今の自分の位置がしっかりとわかれば、そこからどのぐらい頑張ればどの学校まで届くのか、が見えてきます。そうしていけば、志望校というのは自ずと見つかってくるものです。
質問 志望校をどう決めていけば良いのでしょうか? (中学受験)
私立中学の志望校のしぼり込みは、先ずはどの範囲までを通学圏とするか、といった物理的な範囲の設定からはじめましょう。自宅から1時間圏内、などと具体的に決まれば、その中にある学校をピックアップすることができます。この段階では、偏差値帯、共学校、女子校、男子校などのしぼり込みはしなくて良いでしょう。
ピックアップができたら、時間があるときに、それらの学校の情報をインターネットや書籍などで集め、家族の中で話題にしてみましょう。キリスト教系はいやだ、とか、大学の付属校が良いなどと、話しの中で向かっていくところが少しずつ見えてくるはずです。そうした話しの中で、お子さんのモチベーションも少しずつ上がっていくことも期待できます。
つぎは学校説明会に足を運ぶことです。できれば、お父さん、お母さん、お子さんの3人で行きたいですね。その際、お父さんは男親なりの観点で学校を見るでしょうし、お母さん、お子さんもそれぞれの立場で学校を知るはずです。
たとえば、お母さんであれば、説明会に集った他のお母さん方に目がいくはずです。その服装、持ち物、雰囲気・・・ お母さんが、こうした他のお母さんの様子から、その学校に集う子どもたちの様子を肌で知ることが大事です。子どもはお母さんの影響が強いものです。そのお母さんの皮膚感覚はあたるものです。
簡単にまとめました。ほんとうはもっともっと言いたいことはあります。今回、お話をさせていただいた保護者の方にはできるだけそんなところまで含めてお話ししたつもりでいます。何かあれば、またいつでもお話にお越しください。