自学・自習できる力を中学生のうちに育てるということ


「勉強しなさい」が響かないのはなぜか?
中学生にとって本当に身に付けるべき大切な力、それは「自学・自習」の力です。ですが、現実にはこの力を持っている中学生は、ほとんどいません。だからこそ、私たち大人の側が、時間をかけて丁寧にその力を育てていく必要があります。
試験勉強=ワークを解くだけ、になっていませんか?
定期試験前、多くの中学生がワークをただひたすらに解く姿を見かけます。しかし、○つけはせず、間違えても×をつけて終わり。直すように言えば、正答の記号だけを写して終わってしまう。選択肢の内容を読み返すこともありません。これでは、学びは深まりません。
本来の試験勉強とは、「自分が何ができていないのか」を知り、そこから「足りない知識」や「解法の理解」に立ち返ること。その繰り返しによって、本当の実力がついていくのです。
「教えてもらう」から「自分でできる」へ
私は最初、○つけを自分でやらせるのではなく、私が行います。その上で調べ直し、解き直しを指導し、もう一度私がチェックをする。このプロセスを何度も重ねることで、少しずつ「自分でできる」に近づけていくのです。これは決して派手な指導ではありませんが、確実に子どもたちの力になります。
「勉強のしかた」を身につけることがすべての土台
「勉強しなさい」という言葉が響かないのは、子どもたちが「どう勉強すればいいのか」を知らないからです。「勉強ってこうやるんだよ」と見せてあげること。そのやり方を自分の中に取り込むこと。それができれば、勉強は子どもたちにとって、もっと自然で意味のあるものになっていきます。
✍️まとめ
自学・自習の力は、すぐに身につくものではありません。しかし、その力は一生の財産になります。中学生のうちに「自分で学ぶ」体験を重ねられるよう、根気強く寄り添うことが、私たち大人の大切な役目です。
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自学・自習できるチカラをつけること
中学生の間にぜひ身に付けたいチカラが「自学・自習」できることです。逆に言うと「自学・自習」できる中学生はほとんどいないということでもあります。
たとえば定期試験前。こんな光景がひろがります。
ひたたすらにワークの問題を解いていく。とくに○つけをする出もなく、とにかくひたすらに解いていく。「○つけしなさい」というと、間違った問題に正答を書くでもなく×をつけて終わり。「ちゃんと直そうよ」というと、今度は正答を書いて終わり。それも(イ)の選択肢が正答なら(イ)と書いて、その選択肢を読み直すこともしない。
ほとんどの中学生がこんなレベルです。
試験対策というのは「自分が何が出来ていないのか」をチェックし、その出来なかった問題から自分に足りていない知識や問題の解法を確認して自分のものにしていくこと。この繰り返しが試験対策なんだということ。そして、それは誰かに教わるのではなく自分でやるしかないこと。それこそが「自学・自習」なんだということ。
こうしたことを何度も何度も繰り返して教えていくしかありません。
最初は○つけはわたしがやるようにしています。そして、調べ直し、解き直しをさせ、もういちどわたしがチェックをします。そうして少しずつわたしの手を離れて「自学・自習」の領域まで高めていきます。地道な仕事ですが、こうした学習を中学生のうちにできるようにさせることがわたしの役目だと考えています。
お父さん、お母さんの「勉強しなさい」という言葉が子どもたちに響かないのは、彼ら、彼女らが「自ら勉強するしかた」を身に付けていないからなのです。「勉強しなさいって言われても何すればいいの」というのが本音です。先ずは「勉強ってこうやるんだよ」ということを示し、それを自らのものとすること。それが何よりも大事なのです。