大学ニュースの話題 「国際卓越研究大学」の第2期選定結果を発表

▶ 国際卓越研究大学の第2期選定結果
- 文部科学省は、東京科学大学(旧・東工大+医科歯科大)を新たに認定京都大学を「候補」に内定 と発表。
- 一方で、東京大学は継続審査となり、正式認定は見送り。
▶ 国際卓越研究大学とは?
- 世界トップレベルの研究力を持つ大学を育成する制度。
- 10兆円規模の大学ファンドから最長25年間・年数百億円規模の支援が受けられる。
- 研究力・財務戦略・大学ガバナンス(統治体制)を重視。
▶ なぜこの結果に?
- 東京科学大 → 統合後の強みを活かした「医工連携」「分野横断研究」が高評価。
- 京都大 → 研究組織の大規模再編が評価。ただし全学的ビジョンの整理が課題。
- 東京大 → 研究構想自体は高評価。 → しかし不祥事が続き、「責任体制・ガバナンス」に懸念があり保留。
▶ 今後の動き
- 東大は最長1年の継続審査。不祥事が続けば審査打ち切りの可能性も。
- 阪大・早稲田・九大など落選校向けに、新たな大学支援制度を検討。
- 第3期公募を行うかは、今後判断
補足 東京科学大とは?
👉 東京工業大学 と 東京医科歯科大学 が
2024年に統合して誕生した国立大学です。
理工系と医療系を融合させた、
日本でも珍しい 「科学・技術・医療の総合大学」 です。
miyajuku塾長からひと言
国が『国際卓越研究大学』という制度で世界トップレベルを目指す大学を選んで支援しています。
今回、新しく選ばれたのが東京科学大学、京都大学は内定、そして意外だったのが、東京大学は“継続審査”になったことです。
ここで大事なのは、東大だから安心、という時代ではなくなってきているという点です。
評価されたのは偏差値ではなく、
『どんな研究を、どんな仕組みで、社会につなげるのか』そして『大学としてきちんと運営されているか』
これからの大学選びでは有名かどうかだけでなく
その大学で何ができて、どんな環境で学べるのかを見ることが重要です。
進路を考えるときは、『ここで自分は何を学び、どう成長できるか』そこまで考えて選べると一歩先の進路選択になります。