切り替える

学校の先生というのはどうしても「自分の立場」からしかモノが見えにくくなってしまう。どうしてそうなのかはわからないが、そうなりがちだ。

例えば、部活の顧問であれば、その活動が最優先になる。定期試験前だろうが、試合が近ければ練習を入れたくなる。生徒が「試験前なのに」というと、「今度の試合の大切さは・・・」と説教がはじまる。でも、塾の教師にもその反対のことが言える。試験前に生徒が「部活が・・・」と言い始めると、「今度のテストの大切さがお前にはわかってないのか・・・」と説教がはじまる。

いずれも自分の指導に一所懸命だからこそのことなので、一概に否定は出来ない。でも、子供はどうして良いのかわからなくなってしまう。本来であれば、指導者である立場にある者が、広い気持ちを持って子供に接しなければいけないのだ。私も、教師の時は「試合の大切さ」を、塾の教師としては「テストの大切さ」を生徒に言い続けている。だが、話の力点は「切り替えの大切さ」においている。

とにかく、大切なのは「切り替え」を手早くすること、はっきりとすること、につきるのだ。夏休みが終わり、始業式もないまま「試験1週間前」に突入。まだ気持ちが切り替わっていない中学生が多い。

気持ちと時間の使い方を切り替えろ!

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